アポロニア遺跡 アルバニアで有数の古代遺跡アポロニア エグナティア街道の起点の一つであるとともに 学問の都でもありました。 2018年10月訪問 写真はプリタニオン アポロニア遺跡はデュラスの南、アドリア海に近い場所に位置します。 遺跡は丘の上にあり、バスで駐車場まで登っても、最後は少し坂道を歩かないといけません。 坂道を上って入口が見えて来ました。 煉瓦造りの建物は11世紀創建の聖マリア修道院。博物館になってます。 入口を入るとアポロニア遺跡の全体地図がありました。
広大な遺跡ですが発掘されたのは僅か10%程度。見学できるのはごく一部です。 見学できたところを地図で囲んでみました。この部分は修復も進み、見どころが詰まっています。 緑の中を進むと、いきなり白く立派な建物が見えて来ました。 建物に近づくと、他にも次々と建物が現れます。
プリタニオン(アゴノテテスの記念館) オデオンに面する側が本来の入口 コリント人が築いた街だからかコリント式の柱。美しい。
破風付近には美しい装飾が残っています。 建物内部が半円状の構造なのが分かるかと思います。 プリタニオンに隣接する部分も撮ってみました。
プリタニオンから撮った写真。柱の先にある建物の基礎のようなところが神殿? オデオンと図書館 図書館から見たオデオン
オデオンとプリタニオンの間に凱旋門があります。 凱旋門
これで遺跡の中心(左下の地図)部分をF聖域以外見学したことになるのですが 左下の地図は右下の写真で黄色で囲んだ部分。周辺も見て廻りました。 まずは図書館の横を通って丘に上ると市壁とアポロンのオベリスク 丘に面した壁は地滑りを防止するためのもの。壁が厚くなっているそうです。
アポロンのオベリスクと言いながら、一見、柱のようにしか見えないのが残念。 アポロニアというくらいだからアポロンの神殿とかもあったと思うんですけど、どこにあったんでしょうね。 先には市壁が続きます。 実はアポロンのオベリスクから更に上に上るとレストランがあります。 そのレストランでお昼を食べたんですが、まずは遺跡の観光を続けます。 図書館裏の丘から見たオデオン 丘から見下ろしたプリタニオンと凱旋門 一旦、プリタニオンに戻って、先に進みました。 オデオンの左隣にアーチ状の2つの窪み この窪みは神像などを置いた聖域 その先にも半円状の窪みが延々続く場所があります。 ここは柱廊。遺跡には聖域と柱廊の説明図もありました。
柱廊が終わると、不思議な建造物がありました。 ニンファエウム?
この場所は四辻になってたみたいで左右に道が続きます。 オデオンから歩いて来ると左手に下水道の跡があるので、ます、それに沿って歩いてみました。
この住宅の3つの部屋からモザイクが発見されているのだそうです。 住宅のあたりから、はるかに海が見えました。 現地ガイドさんによるとローマはアドリア海を越えて220隻の船で攻めて来て 街を支配下に置くとともに、街の金銀財宝を奪ったのだとか。 ニンファエウム?に戻ります。 ニンファエウム?から民家とは反対方向に坂を上ると建物の跡 ここにも神殿があったみたいです。 坂を上ると広々とした場所に出ました。 ここはアゴラの跡。発掘後、埋め戻されたんだそうです。 これにて遺跡の見学終了。入口の教会と修道院に戻ります。 聖マリア教会と聖マリア修道院
色々な辛い時代を見てきた教会なんでしょうけれど、なんとも素朴。 聖マリア教会の柱頭は可愛すぎると思いました。 中央に聖マリア教会があって、その周囲を修道院や回廊が取り囲む構造。 下の写真、左が聖マリア教会、中央が鐘楼、右が聖マリア修道院
修道院は博物館になっているのですが、回廊にも彫刻が置かれていました。 ローマ時代の美しい彫刻。右下はアポロンだそうです。 街の有力者のお墓を守っていたライオン 元修道院だった博物館。2階が展示室。 ギリシャ時代の壺 ローマ時代のレリーフや彫刻
遺跡を離れた時、車窓から丘の斜面に遺跡らしきものが見えました。 劇場でしょうか。近くで見たかった。 近くには独裁共産政権下に造られたトーチカも残っています。 鎖国時代にアルバニア全土には80万ものトーチカが造られましたが、 結局一度も使われることはありませんでした。 ようやく平和で明るい時代になったアルバニア 遺跡の発掘も進むと良いですね。 アルバニアの遺跡に戻る ギリシャと周辺の遺跡に戻る wikipediaの記事意外に資料が見つけられませんでした。 現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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