バクー カスピ海を臨むアゼルバイジャンの首都バクー バクーは古来からシルクロードの要衝でした。 現在もコーカサス地方最大の都市です。 2009年5月訪問 写真はシルヴァン・シャー宮殿
バクー旧市街 バクーはかって二重の城壁で囲まれた街でした。 今では12世紀末に造られた内壁だけが残り、旧市街を形作っています。 世界遺産となっている旧市街は、あちこちに古い城壁が残り、風情があります。 なかなか、お洒落な、雰囲気のある街並みでもあります。 かってのキャラバン・サライ(隊商宿)を利用した店もありました。 廃墟になったキャラバン・サライばかり見て来ましたが、案外、かってはお洒落だったのかも・・・。 キャラバン・サライ内のバー。イスラム国なのにバーがあるのはソ連時代の影響でしょうか。 面白いのは、このドア。このようなドアは初めて見ました。 シルヴァン・シャー宮殿 旧市街の見どころのひとつがシルヴァン王国の宮殿、シルヴァン・シャー宮殿です。
ケイクバット・モスクと聖廟 ケイクバット・モスクは神学校でもあったモスクです。聖廟は地下にあります。 庭に置かれているのは水没した夏の宮殿からの発掘品 アラビア語とともにイスラムでは禁じられているはずの人の顔や動物も描かれています。 シャー・モスク。15世紀の建造です。 色タイルを使わないシンプルな建物ですが、かえって文様が映えますね。 宮殿内にあった浴場跡です。陶器のパイプラインやタイルが残っています。 女性は月に3回ということですが・・・乾燥地帯だから? 王族の霊廟(左)と宮殿(右)。宮殿は今は博物館になっています。 霊廟は元々タイルを使っていないそうです。シンプルな造りですね。 宮殿には27の部屋があったとか。カスピ海の見える部屋が客室だったそうです。 こちらの綺麗な建物は裁判所。下は監獄だそうです。 宮殿内の建物は結構密集していて、案内がないと道に迷うかもしれません。 建物の建造年代は様々だそうですが、みなシンプルな石組みが美しい。 シェマハ門 かって隊商達が通ったシェマハ門(12〜14世紀)も旧市街で見落とせないものの一つです。 門の上には2匹のライオン(太陽のシンボル)と牛(月のシンボル)が彫られています。 市場の広場跡 旧市街に15世紀ころのマーケットの跡が残っています。 この周辺には紀元前の住居跡も残っていて発掘がなされていました。 乙女の塔 乙女の塔は宮殿と並ぶ旧市街の見どころで、バクーを象徴する建物とも言えます。
塔の頂上からは、少し遠くなってしまったとはいえ、カスピ海が良く見えます。 拝火教寺院 バクー市郊外に拝火教寺院があります。
拝火教寺院がある周辺は油田地帯らしく、石油を汲み上げる櫓がいたる所で見られます。 シャヒドゥラール広場・殉教者の小道 バクーの街の高台には公園があります。 写真は公園入口にあるモスクと、公園奥にあるモニュメント
この公園からはバクー市街とカスピ海が良く見渡せます。 左は旧市街と新市街。宮殿が真ん中あたりに写っています。右は港。 予備知識なしに訪れたのですが、素敵な街でした。 予想外というと失礼なのですが、街がとてもお洒落です。 コーカサスの遺跡に戻る 参考文献 21世紀世界遺産の旅(小学館) ほとんど日本では文献が見付けられませんでした。 基本的に現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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