ゴブスタン

バクーの南西約60キロ
カスピ海に近い岩山に石器時代の岩絵が残っています。
2007年に世界遺産に登録されました。
2009年5月訪問

写真は遺跡入口


バクーから車で約1時間。カスピ海に近い岩山にゴブスタンの岩絵はあります。遺跡入口に小さな博物館がありますが、基本的には岩山を歩きながら観光する形になります。
ゴブスタンには約1万年前から人々が暮らしていたと言われていて、現在残る岩絵の多くは新石器時代のものだそうです。6000もの岩絵が残されているということで、保存状態の良い岩絵が多いです。写真は特別な補正をしていません。肉眼でも同じように見えます。

狩りの様子でしょうか。鹿の角もはっきりと彫られています。



こちらの岩絵には船が彫られています(写真上部)。
かっては海岸線も、もっと近かったと考えられているようです。



踊る人々でしょうか?手をつないでいる人物もいます。




馬に乗った人物のようです(左)。石器時代から馬に乗っていたんでしょうか。
大きな角の動物も描かれています。鹿の一種でしょうか(右)。
   


野牛を狩る様子?人々は崖の上から野牛を追い落としたりしていたようです。



上の方に船を漕ぐ人々が彫られています。漁の様子なんでしょうか。



野牛のレリーフが非常に多いです。貴重な食料だったのでしょう。



なかなか見事な牛のレリーフです。



岩絵には妊婦の姿や昆虫を描いたものもあります。かってはこの地は緑豊かなサバンナで海も近かったということで、博物館には楽器として用いられた石(叩く場所によって音が変わる)なども展示されていました。

遺跡から見える風景。かっては緑豊かだったというのがちょっと信じられません。
の写真に写っている大きな建物は刑務所だそうです。
   


バクーから簡単にアクセスできる世界遺産です。
ただ、遺跡は本当に足場が悪い。
岩絵に見とれて、こけたのは私です。
結構、固い石が多いので、気を付けてください。


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参考文献

21世紀世界遺産の旅(小学館)

日本ではほとんど参考文献を探せませんでした。
基本的に現地ガイドさんの説明を元にまとめています。