敦煌・莫高窟 砂漠の大画廊とも評される敦煌・莫高窟 莫高窟は世界最大規模の仏教石窟寺院でもあります。 楡林窟・安西東千仏洞・西千仏洞も訪れました。 2006年5月訪問 写真は莫高窟96窟
とはいえ、やっぱり、楽しみです。 上の写真の門から、ちょっと歩くと、いよいよ莫高窟。 これが莫高窟の外観。 ずらずらと石窟が並んでいます。大体、3階建てくらいかな・・・。 写真を見ればお分かりのように、柵があって、あの中に入ると、もう写真撮影禁止です。
この後、私が見学した一般窟は次のとおり。 涅槃仏があり涅槃経変・阿弥陀経変の壁画が見事な148窟。 反弾琵琶の壁画がある237窟。 反弾琵琶というのは一種のアクロバットで琵琶を背中に回して弾くというもの。 これは敦煌のシンボルになっています。 北魏時代の壁画が残る257窟。 隋の時代の飛天が美しい427窟。 釈迦の前世の物語(飢えた親子の虎のために自分の身を捧げるというお話)の壁画がある428窟。 428窟は莫高窟最大の中心柱窟(中心に柱を置き、その四方に仏像を置くもの)でもあります。 1900年に敦煌文書が発見された16窟・17窟。 そして、宋代の29窟と未完成の壁画が残る26窟。
一般窟と特別窟が、具体的にどう違うかと言うと・・ こちらが一般窟の入場券(西魏時代・249窟) で、こっちが特別窟の入場券(220窟) 入場券の違いでも察して頂けると思いますが、特別窟の素晴らしさは段違いです。 写真撮影が一切禁止されているので、敦煌で買った絵葉書から私が見た特別窟をご紹介 (甘粛文化出版社出版発行、敦煌・壁画)。 下の写真はどちらも「美人窟」として有名なもの 左下は壁画が美しい57窟(唐)。右下は塑像が美しい45窟(唐)
こちらは285窟。西魏時代のものです。
☆莫高窟観光情報☆ 莫高窟観光で、ちょっと気が付いたことをメモ 必携品 その1 懐中電灯 良い懐中電灯か否かで感動が変わってきます。 57窟の菩薩は白い光で見たとき、神々しい美しさでした。 その2 小さなバッグ 大きなバッグは持ち込めない 貴重品を入れるウエストポーチ大のバッグが必要。 その3 ちりがみ(笑) トイレは外にあるけど、中国のトイレですから・・・。 見学情報 その1 余裕があったら、特別窟見ないと絶対に損。 できれば事前に見たい窟を調べて問い合わせておいたほうがいいと思います。 (結構高いんで料金もチェックすべき) 私は頼み込んで45窟を追加してもらいました。 敦煌のお土産は、ほとんどが45窟と57窟関連のもの。できれば、両方見たいところです。 その2 仏像、壁画は座ってみるのがおすすめ。本来、座って拝むものだから 視点が低くなると随分と印象が変わるものです (これは日本の仏像を見るのと同じですが) その3 飛天に注目 難しいことが分からなくても、飛天に注目するだけでも楽しめます 古い飛天は重そうです。 それが次第に重力から開放されて、空を自由に飛ぶようになっていくのが見ていて楽しい。 その4 かなり歩きます 階段の上り下りが想像以上に多いので、足が弱い人は気をつけて 楡林窟
写真は特別窟の25窟。入場券に使われているものです。
安西東千仏洞 楡林窟より更に東に安西東千仏洞はあります。敦煌から車で4時間かかりました。 安西東千仏洞は西夏・元の時代に作られた石窟群です。 ご覧のように断崖が左右にそびえているのですが、この断崖の中に石窟はあります。、
西千仏洞 敦煌市街から陽関に行く途中に西千仏洞はあります。 莫高窟の西にあることから西千仏洞というそうです。
莫高窟・西千仏洞以外はアクセスに苦労しますが、苦労する価値はあります。 安西東千仏洞は本当に驚きでした。 写真撮影禁止なのに写真集や絵葉書がないのが残念です。 見学料金などは、あくまで2006年時点のものです。 シルクロードの遺跡に戻る 参考文献 週刊シルクロードbP・敦煌1(朝日出版社) 週刊シルクロードbQ・敦煌2(朝日出版社) 敦煌石窟(中国旅游出版社) 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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