エウフラシウス聖堂 イストラ半島西部の町ポレチュ 美しいモザイクが残る聖堂には 長い歴史がありました 2019年10月訪問 写真は聖母子のモザイク
ローマ時代から続くメインロード・デクマヌス通りから北に折れたところに聖堂はあります。
聖堂の目印になっている黄金のモザイク 思わず撮っちゃいましたが、現地ガイドさんによると20世紀の作。 中に進むと聖堂の案内図がありました。 ご覧のとおり、聖堂は複数の建物からなっています。 正式にはエウフラシウス聖堂建築群と言うべきもののようです。
実際の順路とは少し違いますが、案内図の番号に沿って紹介します。
洗礼盤は結構大きい。大人が洗礼を受けた時代なのでしょう。 洗礼を受けると白い服に着替えて新しく生まれた・・という儀式をしたのだとか。 アトリウムからは大聖堂の壁が見えます。 モザイクは聖マウルスのお弟子さんたちで修復はしているけど6世紀のもの 初期キリスト教会でこのようにアトリウム・洗礼堂・教会が残っているのは珍しく 非常に貴重なんだとか。 司教館2階の博物館には近隣の教会の祭壇画や聖像が展示されていました。 ここで展示されているものは閉じられてしまった教会から持ってこられたもの。 クロアチアでも地方の小さな町は過疎化が進み、教会が維持できなくなっているんだそうです。 若い人が大きな街に出てしまうんでしょうね・・・。 1階では古い聖堂から発掘されたモザイクなどが展示されています。
古い聖堂跡 現在の聖堂に隣接する形で古い聖堂の跡が残っています。
案内図ではG聖具保管庫とある場所だと思うのですが ここも、かなり古い時代のもののようです いよいよエウフラシウス聖堂
ため息が出る美しさ。神秘的で荘厳なモザイクの輝き。
後陣上部にはキリストと12使徒 その下、ドーム状のヴォールトには聖母子 最上段 「私は真の光である」と書かれた本を手にしたキリスト。 こんなに若々しいキリスト像は珍しい気がします。 アーチには神の羊と女性殉教者たち 聖母子
マリア様、凄い美人。 後陣の左右にも聖母マリアが描かれています。
天蓋にも受胎告知が描かれています。
柱と言えば身廊と側廊を分ける列柱も大理石製です。 柱頭には細かな彫刻が施され、アーチには美しい化粧漆喰。 聖堂の下には古代のモザイクが残っています。 中央後陣には入れないので写真を撮るのはちょっと難しいのですが 失敗した写真にも素敵な天使が写っていました。 クロアチアの遺跡に戻る イタリアと周辺の遺跡に戻る 参考文献 21世紀世界遺産の旅 小学館 図説バルカンの歴史 芝宣弘著 ふくろうの本 河出書房新社 バルカンを知るための66章 芝宣弘著 明石書店 るるぶ クロアチア・スロヴェニア いちばん親切な西洋美術史 池上英洋著 新星出版社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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