エドフ・ホルス神殿

ルクソールとアスワンのほぼ中間に位置するエドフ
小さな町に巨大なホルス神殿があります。
2004年12月訪問

写真は塔門入口付近


ホルス神殿は紀元前237年にプトレマイオス3世によって造られ始め、約180年後のプトレマイオス12世が完成したと言われています。プトレマイオス12世は有名なクレオパトラの父です。
この神殿はエジプトに残る神殿建築として最も良好な状態にあるものの一つと言われていますが、何より、その特徴は巨大さでしょう。

チケット売り場から、やたら大きな壁が見えます。
神殿の外壁のようですが、大きい。
入口まで、結構、歩きます。



近づいて撮ってみました。本当に大きい。




やっと神殿入口の塔門まで来ましたが、大きすぎる。
カメラに収まりきれません。


人間の大きさから、いかに大きな建物か分かるでしょうか。なんでも高さ36m、幅は137mとのこと。高さこそカルナック神殿の第1塔門に及びませんが、幅はカルナック神殿を凌いでいます。
入口の左右に2つの縦の溝がありますが、元々は、ここに旗を立てていたのだそうです。

塔門のレリーフは、王が神々の前で敵を打ち据えているところを描いたものだそうです。


塔門をくぐると広い前庭に出ます。周囲は列柱回廊がめぐっています。



列柱回廊の柱と壁



柱にはこんなレリーフも。スフィンクスみたいなホルス神。



トキの頭のトト神とホルス神が王に聖水をかけています。



この回廊で気になったのが壁に描かれた船のレリーフ。
聖なる船?お祭りの様子?綺麗。



こちらは帆掛け船。ナイル河の光景なのでしょうか・・・。




前庭から見た第1列柱室
この奥に神殿が続いています。


あいかわらず大きい。


上の写真でも小さく写っているのですが、第1列柱室の入口に大きなホルス像があります。

右の写真だと近くに人が居ないので大きさが分かりにくいかもしれませんが、このホルス像も実に巨大です。

記念撮影に人気の場所なのですが、台座に座ってちょうど良い大きさというか・・・

像の隣に人が並ぶと、大体人の2倍はあると思います。
3mは超えているのではないでしょうか。


今はホルス像はこの1体しか残っていませんが元々は、第1列柱室入口の左右に1体づつ置かれていたのだそうです。

日本の狛犬みたいな感じだったのでしょうか。

大きいだけでなく、洗練されたフォルム。

ちょっと現代彫刻っぽくもあります。
帽子(王冠)が、かわいい。



第1列柱室に進みます。
第1列柱室入口の天井部分。色彩が残っていました。




列柱室の奥は至聖所。
ここのレリーフは見事です。
ホルス神と妻ハトホル女神の姿は繰り返し描かれます。
   


色々なホルス神の姿も興味深い。




聖水を注いでいるのでしょうか?



ホルス神(右)と向かい合っているのは・・・牛の頭ですが・・・?




神殿の奥には、このような祭器が置かれていました。
舟の形をしています。前庭回廊のレリーフと関係があるのかも・・・。




列柱室の柱も見事だし、至聖所のレリーフも見事なのですが、このエドフ神殿で妙に印象が強烈だったのが、至聖所をとりかこむ回廊部分。

この回廊も、かなりの高さがあるのですが(人が小さく写っているので、巨大さは分かってもらえると思います)、高さがあるだけでなく、びっしりとレリーフが彫り込まれていて、なんとも不思議な雰囲気です。

ここは、ホルス神が父オシリス神を殺したセト神と戦っているところを描いているものがいくつもあります。

セト神は兄であるオシリスを殺して神々の王になりますが、息子のホルスが敵討ちをするわけです。

しかし、このセト神、わけのわからない動物の形をしています。
セト神には、色んな動物の要素が加えられていって、最後にはわけのわからない架空の動物のようになってしまったのだとか。

最後はホルス神に槍で刺されてるんですが、豚みたいなわけわかんない姿になってます・・・。


中央で槍を突いているのがホルス神
船の下で突かれているのがセト神なんですが・・・


セト神、よく分かんない・・・


こちらのセト神も、不思議な姿。


う〜ん。やっぱり良く分かんない・・・



警察車両に保護される形で移動するため1時間しか観光できなかったのが残念。
これだけ大きな神殿では1時間はあっという間です。
もう少し時間があれば、レリーフの説明もじっくり聞けたと思うのですが・・・。


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日本では余り資料を探せませんでした。
基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。