アスワンとイシス神殿(フィラエ島) カイロの南約860q。 スーダンとの国境に近いヌビア地方の入口・アスワン 古代から交易の拠点・前線基地として栄えて来ました。 2004年12月訪問 写真はアスワンハイダム
イシス神殿(フィラエ島)
写真はナイル川から見たイシス神殿
ナイル川に浮かぶ島にあるイシス神殿にはボートで向かいます。 人気の観光地だけあって船着場はかなりの賑わい。 緩やかなナイル川を10分ほどボートで進むと巨大な神殿が見えて来ます。 多くの建物を見ながら、船着場の桟橋へ。期待感が高まります。 桟橋を降りると列柱廊が続いていました。レリーフが繊細で綺麗。 真っ直ぐ進むと正面に巨大な第一塔門が現われます。 左側の入口から入ると誕生殿、中央の入口から入ると前庭を通って第二塔門に出ます。
そして、右手に第ニ塔門が現われます。 第ニ塔門にも中央にハヤブサの頭のホルス神、その左にイシス女神 ここから本殿に入るのですが、その手前には美しい列柱広間。
いよいよ本殿。薄暗い部屋ですが美しいレリーフが数多く残されています。 イシス女神がホルス神を産んだ地と言われているだけに母子愛を感じさせるものが目につきます。 椅子に座るイシス女神が赤ん坊のホルス神を抱いて乳を飲ませています。 左下は、やはりホルス神に乳を飲ませるイシス女神。顔が壊されているのが残念 右下は、オシリス神・イシス女神・ホルス神
こちらはオシリス神とイシス女神のレリーフ。顔が壊されているのが残念ですが、それでも美しい。 羽根を持った女神がイシス女神。イシス女神の羽根で守られているのがオシリス神。 死者の保護者としてのイシス女神の姿です。
供物を受けるイシス女神(右) 供物を受けるオシリス神(右) オシリス神はいつもこのような姿で描かれます。 ちょっとミイラっぽいというか、硬直的な姿です。 ホルス神。ホルス神の後ろにはライオンの顔の女神セクメト。 セクメトはハトホルの分身ともされるので、ホルスの妻として描かれているのか・・・。 ハトホル女神は雌牛の姿だったりするし、エジプトの神々は大らかなのか、超複雑なのか・・・。 美しい女神たち
少し散策してみました。なんとも言えない素敵な雰囲気。 薄暗い神殿内のレリーフも神秘的ですが 外の明るい景色も魅力的。 ナイルの真珠と呼ばれるのも納得 ヌビア博物館 ヌビア博物館はヌビア地方の出土品を中心に展示されている博物館。 かなり現代的でお洒落な博物館なんですが、ちょっと照明が暗すぎるのが難。
他にもアスワンでの観光と言えば、オベリスクを切り出していた石切り場や ファルーカ舟でのナイル川遊覧でしょう。
なんとも素敵なナイル川 カイロやルクソール、アブ・シンベルからの飛行機も便利 アスワンはちょっとしたリゾート地です。 アフリカの遺跡に戻る 参考文献 図説古代エジプト2(河出書房新書ふくろうの本) 世界遺産を旅する12(近畿日本ツーリスト) 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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