アクロポリス遺跡 古代アテネ(アテナイ)の聖域アクロポリス パルテノン神殿を初めとする美しい建物 ギリシャを代表する世界遺産です。 2016年9月、2017年4月訪問 写真はリカヴィトスの丘からのアクロポリス遠望
アクロポリスに通じる道 「高い丘の上の都市」というだけあってアクロポリスに行くには坂を登らないといけません。 アクロポリスに通じる道は西側のみ。他の三方は崖。確かに天然の要塞。 丘の上に見えるパルテノン神殿を目指して西側の坂を登ります。 坂を上っていくと色々な建物が木々の間から顔を出します。 アクロポリスの入口近くのアテナ・ニケ神殿。 先を急ぎたいところですが、現地ガイドさんがちょっと待ってと声をかけます。 このあたりから、アクロポリス南麓のイロド・アティコス音楽堂が良く見えるんです。 イロド・アティコス音楽堂
ローマ時代に建てられた入口の門。 ブーレの門 今は帰る時専用の門になっています。中から撮りました。 いよいよアクロポリスです。凄い大混雑。 プロピュライア(前門)
アグリッパの記念碑(左)と絵画館(右)
アクロポリス北西麓は古代アテネ市民の公共の場・古代アゴラ 左上はヘパイストス神殿(テセウス神殿)、右にアグリッパの音楽堂の柱 古代アゴラから視線を少し左に移すとアレイオス・パゴス 人々がたくさん登っている岩山がアレイオス・パゴス。アレス神の丘(大岩)の意味。 貴族たちの評議所であり、パウロが説教をした場所(不評だったらしい)でもあります。 更に左。ギリシャ教会のドームの左側がアテネ市民の民会が開かれたプニュクスの丘。 古代アテネ民主制の象徴的場所 紀元前460年ころアレイオス・パゴスの貴族評議所から市民の民会に政治は移ります。 更に左に目をやると遠くにエーゲ海が見えます。なんか、感動。 アクロポリスから見えるんだ、エーゲ海。 アテネ市街を見渡してから、いよいよ前門へと進みます。 前門南翼の建物とアテナ・ニケ神殿 実はアテナ・ニケ神殿は前門を登る途中からが最も良く見えます。 アテナ・ニケ神殿
アテナ・ニケ神殿を飾っていたレリーフは優品が多く、 新アクロポリス博物館の見どころの一つになってます。 前門を抜けてアクロポリスの中へ 前門を抜けると、いよいよ目の前にパルテノン神殿 でも絶賛修復中(2016年9月)
アクロポリスで破壊されたのはパルテノン神殿だけではありません。 現在のアクロポリスとかってのアクロポリスの再現図を並べた絵葉書がありました。 多くの建物が今は失われていることがわかります。 アクロポリス内では航空写真が案内図になってました。番号が振ってあるので分かりやすい。
これまで@〜Cを見てきたことになります。 見どころは多いですが、まずは、やっぱりパルテノン神殿 パルテノン神殿 パルテノンとは「処女宮」を意味し、処女神アテナに捧げられた神殿です。 アクロポリス入口に面した神殿西側から反対側の東側に向かいます。
ちょっと後ろに下がって神殿全体を撮ってみました。 柱は正面が8本、横が17本 神殿東側。この東側が正面だったそうです。
神殿の構造や破風の説明図。 神殿は大小2つの部屋からなっています。小さい部屋は宝物庫 大きな部屋には天井に届くほどの巨大なアテナ女神像が祀られていました。 東側(正面)の破風にはゼウスの頭からアテナ女神が誕生する場面が 西側の破風にはアテネの守護神の地位をアテナとポセイドンが争った場面が彫られていたそうです。 東側破風(屋根の下の三角形の部分)とメトープ(長方形の彫刻小壁)に残る彫刻
女神ロマと皇帝アウグストゥスの神殿跡 神殿の東側の近くに円形の建造物らしきものが残っています。 これはローマ人が建てた円形神殿の跡
パルテノン神殿東側付近からの見晴らしも素晴らしい。 ディオニュソス劇場とアスクレピオスの神域 パルテノン神殿東側付近から撮ったアクロポリス南麓
エレクテイオンとアテナ古神殿跡・アテナ祭壇跡 アクロポリス入口付近から見たエレクテイオン周辺
手前が紀元前6世紀のアテナ古神殿跡。大理石ではなく石灰岩で建てられていました。
ということは、エレクティオンはアクロポリスでのアテナ女神信仰の発祥の地なんでしょうか。 深い歴史がありそうで気になるところですが、 エレクテイオンといえば、まずは美しい少女達が柱となっている外観に魅かれます。 重なってしまって分かりにくいですが、少女は6人 実は少女像はレプリカ。オリジナルのうち5柱は新アクロポリス博物館に展示保管されています。 レプリカとはいえ、やはり美しい。 美しいエレクテイオン。角度を変えて西側から撮ってみました。 美しい少女達が柱となっているのは、なんとも魅力的。 パンアテナイ祭はエレクテイオンに祀られたアテナ女神に聖衣を捧げる祭り。 この神殿のどこにアテナ女神は祀られていたのでしょう。 女神像があった場所を探してうろうろしたら、エレクティオンがとても変わった構造なのが分かりました。 下の写真は東側から撮ったエレクテイオン。少女像は左端に写っています。 この方角から見ると、随分と表情が変わりますよね。 イオニア式の柱が美しいですが、更に北側に回り込むと・・・ 少女柱の反対側(北側)が低くなっていて、そこにも入口があるのです。
この入口の奥に女神像があったのかなあ・・・・。 それにしても、この高低差はなんなのでしょう。西側から見ると、より構造が分かりやすいです。 左端が上の写真の入口。右端が少女像が柱となっている部分。凄い高低差がある構造
エレクテイオンから入口付近に戻ります。 2016年9月に訪れた時は、まるで建築工事の現場みたいになっていました。 5世紀まで立っていたアテナ・プロマコス像の台座が入口付近にあるはずなので探したのですが・・・ この時はどこにあるやら・・・。 それが2017年4月には、こんなにすっきり。工事が進んでいるんでしょうか。
アクロポリス内から見た前門 前門の周囲も瓦礫が除かれてすっきりしていました。 アクロポリス内から見た方が、かっての姿を想像しやすいですね。 アルテミス・ブラウロニアの聖域 2016年9月
2017年4月 瓦礫が姿を消したおかげで、周囲が良く見渡せます。
パルテノン神殿西側。神殿に通じる階段が良く見えます。 建設機材が入っていても、この威容・風格には感動します。 修復が進んでいるみたいで良かった。 やっぱりギリシャ観光の華はパルテノン神殿ですね。 アテネでの贅沢。アクロポリスの見えるレストランで夕食。 ライトアップされたアクロポリス 夜のパルテノン神殿。実に美しい。 2016年9月、2017年4月と訪れました。 シーズン中の9月は人が多いけど空が青く 4月は人は少ないけど空が霞んでいて海は見えませんでした。 2回行っても、また行きたくなる凄い場所。 早く修復工事が終わると良いですよね。 ギリシャと周辺の遺跡に戻る 参考文献 古代ギリシャ・時空を超えた旅(2016年東博展覧会図録) 図説ギリシャ・エーゲ海文明の歴史を訪ねて 周藤芳幸著 ふくろうの本 図説ギリシャ神話・神々の世界篇 松島達也著 ふくろうの本 図説ギリシャ神話・英雄たちの世界篇 松島達也・岡部紘三著 ふくろうの本 古代ギリシャがんちく図鑑 柴崎みゆき著 バジリコ株式会社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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