フィリピ(ピリッポイ)遺跡 ギリシャ北東部のフィリピ遺跡 古代マケドニアからビザンティンまで 長い歴史を持つ遺跡です 写真はフォーラム
マケドニアの支配下で繁栄したフィリピの街は、アレクサンダー大王の死後、 ローマの支配に入った後も街の繁栄し続けました。
広大な遺跡ですが、見学ができるのは下の写真の範囲。 劇場
フィリッポス2世時代のレリーフが残っています。
少し歩くと、立派な柱が見えて来ました。 バシリカA
バシリカAのあたりからは広大なフォーラムが見下ろせます。
フォーラムを横目に進むと別の建物跡。道を挟んでちょうどフォーラムの西端あたり。 ヘロン
道の向こうに下りて行けばフォーラムですが、その前に坂道を上ってバシリカCと博物館を見学。 バシリカC ヘロンと博物館の間に残るバシリカC。瓦礫の山にしか見えませんが出土品は見事です。 特に色ガラスの窓は現地ガイドさん曰く「この時代にあるはずのないもの」 もっと時代が下った遺跡からは出てくることがあるそうですが・・・オーパーツ?
バシリカCを横目に進むと博物館です。 博物館 博物館には先史時代からビィザンティン時代にかけての様々な出土品が展示されています マケドニア時代の見どころは、なんといっても墓から見つかった黄金の副葬品 パンゲオ山の金鉱山がもたらした金製品なんでしょうね。細工も見事です。 、
博物館を見た後は、フォーラムへ。 フォーラム
博物館で展示されていた美しい三女神。クーリエの屋根を飾っていたもの。 損なわれてはいますが、美しい女神たちです。 とはいえ、クーリエがあったあたりは、今はこんな感じ フォーラム、四角くて、広くて、周囲に柱があったことは分かりますが、瓦礫の山です。
フォーラムをうろうろしましたが、今一つ良く分からないので隣接するバシリカBを目指します。 逆光になってしまいましたが非常に大きな建物。 博物館の復元模型によるとフォーラムとバシリカBの間には店が並んでいたはずです。
バシリカB側から見ると小さく区切られています。ここに店が並んでいたのだとか。 バシリカB
奥に回り込んだら、バシリカの全体像がなんとなく分かりました。
遺跡に残る柱の見事さが、街の栄華盛衰を語っている気もします。 バシリカBからフォーラムに戻り、東に進みます。 かってフォーラムの入口には泉やら演説台があったとのことですが・・・ 東側から見たフォーラム全景 東側には図書館があったそうですが、正直、良く分かりません。 バシリカAの近くの高台から撮ったフォーラム東側を確認してみました 近くからだと分かりにくかったけど、壁で幾つも分けられている場所があるのが分かります。 あのあたりが図書館だったんだろうか・・・ 上の写真の左側、屋根のあるあたりを目指します。 エグナティア街道
八角形の聖堂 エグナティア街道から折れて、八角形の聖堂へ向かいます。円柱の並ぶ場所に出ました。 写真奥の人々が歩いているのがエグナティア街道
丸く円柱が並ぶ場所が見えて来ました。八角形の聖堂があった場所です。 遺跡にあった説明図 大きな建物です。さっきの大理石の床も聖堂の一部だったようです。
博物館で展示されていたポルピュリオス主教の碑文(4世紀) この碑文の発見からパウロ聖堂と名付けられました。 遺跡にもモザイクが残っています。
様々な時代の建築物が残る、見どころの多い遺跡でした。 キリスト教徒にとってはパウロ所縁の遺跡として人気があるようですが テッサロニキから離れているせいか、10月はオフシーズンなのか 世界遺産にしては観光客も少なくて、ゆっくり楽しめました。 ギリシャと周辺の遺跡に戻る 参考文献 古代ギリシャ・時空を超えた旅(2016年東博展覧会図録) 図説ギリシャ・エーゲ海文明の歴史を訪ねて 周藤芳幸著 ふくろうの本 図説アレクサンドロス大王 森谷公俊著 ふくろうの本 古代ギリシャがんちく図鑑 柴崎みゆき著 バジリコ株式会社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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