メテオラ 天に聳える奇岩、その上の孤立した修道院 ギリシャ正教の信仰の場メテオラ。 修道士の祈りの場を訪れました。 2017年3月・2019年12月訪問 写真はアギア・トリアダ修道院 ![]()
カランバカのホテル近くからのメテオラの眺め ちょっとムーミンのおさびし山に似ている・・・ ![]()
泊まったホテルに貼ってあった地図 ![]()
ガラスが光ってしまいましたが奇岩の中を走る道は分かるかと思います。 現在、観光できる修道院は6つ。 ![]() カランバカの町を出てカストラキの村に入ると山肌に穴が開いている奇岩が現れます。 ![]()
奇岩群の中に入って行きます。「ろうそく岩」という岩が見えました。 ![]() この奇岩群は6000万年前に隆起した砂岩が風や雨に浸食されてできたもの。 山道をアギオス・ニコラオス修道院の横、次にルサヌ修道院の下を通って進みます。 写真撮るのが難しいので、後で行くビューポイントに期待。 山道をくねくねと進むと、その先にメガロ・メテオロン修道院はあります。 メガロ・メテオロン修道院 ![]()
というわけで階段を下りて、また上がるのですが 思ってたより楽。というか景色が凄くて気が紛れるからかもしれない。 特に近くのヴァルラーム修道院の眺めは絶景です。
階段を上りきると、女性はスカートチェック。 修道院に入るには女性はスカートか大判のスカーフを腰に巻かないといけません。 スカートがない人は修道院に入るときに貸してはくれますが。 スカートチェックが終わると、塔みたいな建物の滑車のある部屋に出ます。 上ってくる途中、ちょうど荷物がロープで運ばれていました。
修道士の生活用具を展示する小さな博物館みたいなものもありました。
写真撮影が可能な回廊部分を撮ってみました。古い壁画も残り、素晴らしい雰囲気。
左上の写真は最初の祭壇だったところ。 岩に窪みを掘って礼拝所を造り、やがて大きな聖堂を建設していったということでした。 この石組みも煉瓦も木材も、そして壁画の顔料も全て下からロープで運んだんです。 修道士の信仰心に頭が下がります。 こちらの壁画は比較的の新しいもののようです。キリストと12使徒でしょうね。 ![]() ろうそくを供えて、修道院内部の教会へ ![]() 教会内部。写真撮影禁止なので絵葉書を買いました。 ![]()
教会外観 ![]() 教会の隣は美しい中庭のようになっていました。
素敵だけど修道士の姿が余り見えない・・・。 実は現在この修道院には33人の修道士がいるものの、暮らしているのは僅か3人。 後の30人は通っているそうです。 観光地化されたことで、静かにお祈りしたい修道士はアトス山に行ってしまうのだとか。 中庭の先には展望台もありました。 ![]() ヴァルラーム修道院の眺めが素晴らしいですが、 写真右の岩山にはかって修道士が住んでいた窪みも見えます。 実は展望台には猫がいっぱい。餌をあげると反応が凄い。お腹が空いてるみたい。
ヴァルラーム修道院 ![]()
![]() アギオス・ステファノス修道院に向けて移動します。 途中、車窓から奇岩の上の修道院を眺めることができます。 ヴァルラーム修道院と、右手後ろにメガロ・メテオロン修道院 ![]() 4つの修道院が見えるビュー・ポイント ![]()
アギア・トリアダ修道院
ちょっと角度が変わると、こんな感じ。随分と印象が変わってしまいます。 ![]() ここからアギオス・ステファノス修道院までは、すぐです。 アギオス・ステファノス修道院 アギオス・ステファノス修道院が見えて来ました。 ![]()
この修道院は女子修道院。なんとも言えない可愛らしさがある場所です。 12世紀から修道士が暮らし、14世紀に修道院ができ、その後女子修道院となりました。
この教会は聖ハラランポスに捧げられたもの。 ![]()
教会内部は写真撮影禁止なので絵葉書で紹介。 ![]()
修道院の中には博物館もあります。金糸で刺繍されたキリストを葬る場面が美しかった。 中庭も明るくて気持ちがいい。30人の修道女達が毎日日替わりで仕事を分担しているそうです。
この修道院の展望台からはカランバカの町が良く見えます。 直線距離としては町に非常に近いんですね。来るのは大変ですが。 ![]() 修道院を後にして、ビューポイントに立ち寄りながら、ホテルに戻ります。 ここも4つの修道院が一度に見渡せる場所です。 ![]() 左手前がルサヌ修道院、その奥がアギオス・ニコラオス修道院 中央右寄り高台に小さくメガロ・メテオロン修道院、高台一番右にヴァルラーム修道院 ルサヌ修道院とアギオス・ニコラオス修道院
ビューポイントから移動して、下から見上げたルサヌ修道院。全く違う姿に見えます。 ![]()
2階で唯一撮影できる中世のメテオラを描いた絵 ![]()
ルサヌ修道院が女子修道院となったのも、観光地化で修道士達が去り無人となったから。 今は16人の修道女達が修道院を守っています。 小さな修道院は教会部分も狭かったのですが、非常に素晴らしかった。 絵葉書で紹介します。教会入口 ![]() 教会内部は16世紀のフレスコ画で埋め尽くされています。 最後の審判の場面。画面上部にキリスト。 キリストから見て右手(左側)が天国、左手(右)が地獄。 ![]() 2017年にアギオス・ステファノス修道院で買った絵葉書と同じテーマかもしれない。 奥の聖堂天井のクーポラにはキリスト。 キリストの生涯がやはり壁一面・天井までびっしりと描かれています。 ![]() 柱は一見大理石に見えますが、大理石の柱は重くて持ち上げられなかったので 絵で大理石のように見せているのだそうです。 聖堂内が狭いのが、かえって美しさと荘厳さが凝縮された感じ。 ルサヌ修道院、凄い素敵だった。 ルサヌ修道院の下からも他の修道院が見えます。 左アギオス・ニコラオス、中央ほとんど見えないけれどメガロ・メテオロン、右にヴァルラーム ![]() ここからのアギオス・ニコラオス修道院は絵になります。 ![]() 2019年の年末に訪れた時は観光の途中で雪が降り始めました。 左から雪に霞むアギオス・ニコラウス修道院、その右手前にルサヌ修道院 中央右寄り高台にメガロ・メテオロン修道院、そして右にヴァルラーム修道院 ![]() 雪が激しくなってきました。 アギオス・ステファノス修道院の周囲の岩肌に雪が積もり始めています。 ![]() 雪のアギア・トリアダ修道院 ![]() メテオラの奇岩群が水墨画のようでした。 メテオラ、素晴らしかった。 写真を確認するだけという人もいるみたいですが 修道院の高さや垂直感などは行ってみないと分からないと思います。 2回目は雪のメテオラも楽しめたし。 観光客が増えるのは修道士さんたちには辛いことみたいですけど。 ギリシャと周辺の遺跡に戻る ![]() 参考文献 古代ギリシャがんちく図鑑 柴崎みゆき著 バジリコ株式会社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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