ミストラ遺跡 スパルタ郊外に位置するミストラ 山の斜面に広がるビザンティンの都市遺跡 ビザンティン帝国が最後の輝きを見せた場所です。 2017年4月訪問 写真は遺跡内に残る廃墟 ![]()
山の上から、いよいよ観光開始。
城塞は下から見上げるだけにして、ナフプリオ門から降りていきます。 ナフプリオ門 ![]() この先が門。門の先は王族や貴族の居住地。 かっては鉄格子の門扉がありました。 アギア・ソフィア教会 ナフプリオ門から少し進むと、アギア・ソフィア教会が見えて来ます。 ![]() 正面から見たアギア・ソフィア寺院 ![]()
教会内の壁画 ![]()
ビザンティンの絵画は平板で動きや表情に乏しく、表現がステレオタイプとも言われます。 でもそれは、彼らが絵画に現実社会ではなく、崇高で霊的な存在を描こうとしたから。 聖母子 ![]() アギア・ソフィア教会には人を葬った跡も残っています。貴人を葬ったんでしょうね。 アギア・ソフィア教会のそばには廃墟となった建物がたくさんあります。 かっては、どんなに立派な建物が並んでいたんでしょう・・・
廃墟を見ながら下りていくと、教会に出ます。 聖ニコラウス教会 ![]() 現地ガイドさんに、何も残ってないよ、と言われたのですが それでも壁画が残ってました。 ![]() このあたりから王宮が良く見えます。 王宮 ![]()
山道を下りていくと、門に出ます。 モネンヴァシア門 ![]() 王族・貴族が暮らしたエリアと一般人が暮らすエリアを分ける門です。 門は二重になっていて鉄格子が降りるようになっていました。 パンタナサ教会
明るい教会内部。壁画も明るく綺麗。黄色系の色調が目を引きます。 ![]() 美しい壁画。 アギア・ソフィア教会と比べると確かに人物の描き方が自然なものとなっている気がします。
保存状態が悪い入口付近の壁画も美しかった。 ![]() 教会外壁の美しい飾り。これもイタリアの影響。 ![]() 猫さんもたくさんいました。凄くお腹が空いてるみたい・・・。 ![]() 尼さんたち、質素な生活してるから、猫もお腹空いてるのかなあ・・・ 尼さんの作ったもの、何か買えばよかったのか・・・ 元来た道を戻ってから、今度は下の町に降りていきます。 聖ディミトリオス教会(メトロポリス) ![]()
教会内部にはビザンティン帝国の国章である双頭の鷲のレリーフも残っています。 双頭の鷲のレリーフ ![]() 1449年にミストラで即位したコンスタンティノス11世は1453年5月29日戦死します。 彼は親衛隊とともにオスマンの大軍の中に突入し二度と戻りませんでした。 双頭の鷲の紋章を破り捨てて突撃したのだそうです。 彼に子供がなかったことから、ビザンティン帝国は滅亡します。 ミストラはビザンティン帝国とともに滅んだわけではないのですが ビザンティン帝国最後の輝きを見せた場所と言えるようです。 ギリシャと周辺の遺跡に戻る ![]() 参考文献 図説ギリシャ・エーゲ海文明の歴史を訪ねて 周藤芳幸著 ふくろうの本 生き残った帝国ビザンチン 井上浩一著 講談社学術文庫 古代ギリシャがんちく図鑑 柴崎みゆき著 バジリコ株式会社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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