オリンピア遺跡 古代オリンピックが行われたオリンピア 遺跡と博物館を訪れました。 桃色のハナズオウの花が満開でした。 2017年4月訪問 写真はフィリペイオン
オリンピア遺跡 朝、遺跡の門が開くと同時に観光しました。 陽はまだ低いですが、遺跡周辺は清々しい雰囲気 桃色のハナズオウの花が目に付きます。 遺跡は2つの川に挟まれた地にあります。遺跡に入る前に橋を渡りました。 入口付近にあった地図。主な建物の名前を入れてみました。 地図右下のギュムナシオン付近が遺跡入口です。
ギュムナシオン(体育場) 遺跡に入ってすぐに目に入る細長いギュムナシオン(体育場) 柱が2列に並び、その向こうが広大な広場
パレストラ(闘技場) 少し進むと見えてくるのがパレストラ
神官の宿舎とフェイディアスの仕事場 手前が神官の宿舎、奥のハナズオウの裏がフェイディアスの仕事場 フェイディアスの仕事場
レオニデオン(宿泊所)
プレウテリオン(評議会場)
レオニデオンの向かい側、左側に見えるのがゼウス神殿です。 ゼウス神殿
かっての神殿正面 ゼウス神殿は前470〜前456年ころ完成したとされています。
柱の太さが大人が6人で手を伸ばして囲むほどというのを聞いた時は嘘だと思ったんですが この復元図を見ると、本当なのかもしれません。実に巨大な神殿です。 ほぼ同じ大きさのパルテノン神殿は前の柱が8本。6本のゼウス神殿はどっしりとした造り? ゼウス神像は失われてしまいましたが、神殿の破風は遺跡近くの考古学博物館で展示されています。 東西の破風は静と動の対比が見事です。前460〜前456年の作。 東側 戦車競走に臨むオイノマス王とペロプス
彫刻は競技が始まる前の静かで張りつめた空気を表現しています。 中央に審判者ゼウス。右にペロプスとヒッポダメイア、ゼウスの左がオイノマス王と妻 一番左、膝まづくのがミュルティロス 西側の破風は動きが素晴らしい。 中央にアポロン。周囲はテセウスらがケンタウロス族を倒す場面
写真左端のアポロンの右で手を振り上げているのがテセウス 乱暴狼藉を働くケンタウロス族の動きも凄い。 中央に一人静かに立つアポロンが、全体の激しい動きを引き締めているようです。 破風だけでなく、神殿を飾っていたメトーブも展示されています。 テーマはヘクラテスの12の偉業(前470〜前456年)
メンデ出身のパイオニオスの作(前5世紀後半)
ニケの顔や羽根は失われてしまっていますが、美しさは損なわれていません。 ゼウスの大鷲に舞い降りる勝利の女神ニケの像なのだそうです。 ペロピオン
ヘラ神殿 ゼウスの妻ヘラに捧げられたヘラ神殿
博物館に展示されているヘラ神殿の屋根飾り
プラクシテレス作。前354〜340年ころのものとされます。
ヘラ神殿から競技が行われたスタジアム方向に向かいます。 メトロオン(母神殿) メトロオン(母神殿)はゼウスの母レアに捧げられた神殿 このあたりに、かってゼウスの祭壇があったはずなのですが 手がかりになるものすら残っていません。 宝庫 メトロオンのあたりから、少し高くなった場所に各ポリスや植民地の宝庫の跡が並んでいました。 宝庫にはゼウス神に奉納した品々が収められ、オリンピックの時は宿泊所にもなったそうです。 更に進むと宝庫の反対側・右手に美しい1本の柱が残っています。 反響廊
思いっきり逆光ですが、雰囲気は伝わりますかね・・ 聖なるトンネルとスタジアム
広大なスタジアム。幅30m、長さ192m。両脇の丘が観客席で2万人収容。 左側の丘の石は既婚女性で唯一見学を許されたデメテルの女神官の観客席 地面に直線に置かれた石はスタートライン。3本の筋が入っています。 フィリペイオン
オリンピアを訪れたなら絶対に忘れてはならないのが遺跡近くのオリンピア考古学博物館 オリンピア考古学博物館
イロド・アティコスの妻がゼウスに捧げた牡牛像。ニンパイオンに置かれていました。
オリンピアは緑豊かな遺跡です。 桃色のハナズオウが満開で実に美しかった。 オリンピアのハナズオウは有名なんだそうです。 博物館も凄すぎて大興奮でした。 カメラの調子が悪く、上手く写真が撮れなかったところもあるので 是非また行きたい場所です。 ギリシャと周辺の遺跡に戻る 参考文献 古代ギリシャ・時空を超えた旅(2016年東博展覧会図録) ギリシャ神話 呉茂一著 新潮社 ギリシャの神話・神々の時代 カール・ケレーニイ著 中央公論社 ギリシャの神話・英雄の時代 カール・ケレーニイ著 中央公論社 図説ギリシャ・エーゲ海文明の歴史を訪ねて 周藤芳幸著 ふくろうの本 図説ギリシャ神話・神々の世界篇 松島達也著 ふくろうの本 図説ギリシャ神話・英雄たちの世界篇 松島達也・岡部紘三著 ふくろうの本 目で見る世界七不思議の旅 森本哲郎編 文春文庫ビジュアル版 古代ギリシャがんちく図鑑 柴崎みゆき著 バジリコ株式会社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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