オシオス・ルカス修道院 ビザンティン帝国の栄華を語る 山の麓の静かな修道院 モザイクの美しさに感動聖堂 2020年1月訪問 写真は入り口付近から見た修道院
駐車場でバスを降りて坂を下りていきました。
ちょっと引いて撮ってみました。修道院には多くの建物があるようです。 ルカスはデメテル神殿があった場所に修道院を作ったのだそうです。 ギリシャの古い修道院や教会はかってのギリシャの神殿跡に造られたことが多い気がします。 入り口のモザイクはルカスでしょうか 入り口から入ると正面には修道士たちが暮らす建物 現在は5人しか暮らしていないとのことでした。 修道士たちの住居手前に立派な建物があります。 中央聖堂 11世紀に建てられた中央聖堂 石材を積み重ねた聖堂ですが、石材の大きさがばらばらな印象。 窓や入り口周辺は煉瓦で飾られています。 ナルテクス(玄関部分) 中央聖堂に入ると、目の前に「全能者ハリストス(キリストのギリシャ語読み))」 見事なモザイクに驚かされました。
ナルテクスというのは本来は聖堂内の儀式に参加できない未洗礼者等のための場所らしいです。 玄関部分なのに、こんなに美しいとは・・・
北面 「洗足」 東面 「磔刑」 東面 復活 南面 トマスの不信 イエスの復活を信じず、聖痕に指を入れて確認しようとするトマス。トマスの顔は潰されています。 現地ガイドさんによると、地元の人がトマス悪い!って潰しちゃったんだそうです。 玄関部分だけで大興奮ですが、聖堂内に進みます。 聖堂 素晴らしい聖堂です。厳かで、それでいて華麗で。
天井部分
個々のモザイクやフレスコ画も見事なのですが、聖堂内全体の雰囲気が素晴らしい。 複合的スクィンチ式教会の傑作と言われるのも納得。 写真は至聖所の天井付近。右のスクィンチに描かれているのは「降誕」。キリストの誕生シーン。 左側のスクィンチのモザイクが剥落しているのが残念。 他のスクィンチのモザイク
右上、ヨルダン川でのヨハネによるイエスの洗礼 水の表現が独特です。中世っていう感じ。 モザイクで飾られているのはスクィンチだけではありません。 アーチなど様々な場所が美しいモザイクで飾られています。 金箔や石・ガラスを使うモザイクというのは大変お金がかかったそうです。 きっと莫大な寄進が修道院に寄せられていたのでしょうね。 モザイクで描かれているのはキリスト、聖母子、天使、そして聖人でしょうか。 聖人や司祭も数多く描かれています。
生神女(マリア)聖堂
ぶれちゃったけれど雰囲気は伝わるでしょうか。 2つの聖堂を見学後、現地ガイドさんが地下聖堂に案内してくれました。 地下聖堂(ハギア・バルバラ聖堂) 中央聖堂の地下にはハギア・バルバラ聖堂という地下聖堂があります。
地下聖堂には聖ルカスの棺が置かれています。
自由時間に聖堂の周囲を散策してみました。
石組と煉瓦の組み合わせが美しいですね。 裏手に回ってみました。左が中央聖堂、右が生神女聖堂だと思います。
山の麓の静かな修道院です。 数日前は大雪で来ることもできなかったんだよ、と現地ガイドさんが言っていました。 天気に恵まれて幸せです。子猫も日向ぼっこをしていました。 オフシーズンの1月に訪れたということもあるのでしょうけれど 実に静かな修道院で他の観光客もほとんどいませんでした。 これだけ見事なモザイクがあるのに不思議。 ギリシャ周辺の遺跡に戻る 参考文献 21世紀世界遺産の旅 小学館 生き残った帝国ビザンティン 井上浩一著 講談社学術文庫 ビジュアル図解聖書と名画 中村明子著 西東社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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