テッサロニキ ギリシャ第二の都市テッサロニキ ギリシャ北部に位置する中央マケドニアの首府は 古代マケドニアの旅の拠点でもあります 2018年10月訪問 写真は海際に立つアレクサンダー大王騎馬像
このように長い歴史を持つテッサロニキ ビザンティン時代の優れた建築物が多く世界遺産とされているのですが 今回は古代に絞っての観光となりました。 考古学博物館 考古学博物館では先史時代から展示が始まるのですが、やっぱり見どころはマケドニア時代 マケドニアの街の様子 街はギリシャに似ていますが、マケドニアならではの特徴もあります。
右上の写真の説明図
また、マケドニアといえば黄金です。多くの黄金の出土品は彼らの豊かさを実感させます。 美しい花冠 精巧で美しい王冠の数々 こちらは胸飾り 小さな金色に光る人物たち 金細工の見事さも目を引きます 細かい細工はガラスで光って上手く撮れないので絵葉書を買いました。本当に凄い。 マケドニア時代の墓の展示も充実していました。 死者を寝かせる寝台 出土した多くの寝台から様式が決まっていたことが分かったため フィリッポス2世の墓の復元が可能となったそうです。 死者を葬るときは口から魂が逃げて行かないように口を金で覆いました。 お金持ちほど金を贅沢に使ったため、顔全体を覆うマスクとなっているものもあります。 絵で飾られた石棺 ローマ皇帝ガレリウスの宮殿のプライベートルームにあった美しいアーチ 興味深いことに、テッサロニケと夫であるカッサンドロスの肖像が彫られています。 カッサンドロスの時代のものをローマ皇帝が飾っていたのでしょうか。
テッサロニケは幼くして生母を失い、大王の母オリンピアスに育てられたそうです。 オリンピアスを殺害したカッサンドロスに無理やり結婚させられましたが大事にされたのだとか。 酔っぱらったサテュロス(前1世紀・ヘレニズム期) ローマ時代のテッサロニキの大邸宅から見つかったモザイク。 アリアドネとディオニッソスの出会い 眠るアリアドネ ローマ時代の彫刻
時代の流れに沿って紹介しましたが、実際はマケドニアの金製品は順路で言うと終わりの方にあります。 そして、最後に展示されているのが 現地ガイドさんが凄い気合入れて説明してくれた「世界遺産登録申請中」の2品
テッサロニキの街中にも古代は残っています。 ローマン・アゴラ 街中に突然現れるローマン・アゴラ
ガレリウスの凱旋門
ササン朝との戦いの様子が、びっしりと彫られています。 この皇帝、軍事では偉業をなしとげましたが、キリスト教徒弾圧で後世の評判は良くないみたいです。 凱旋門のすぐ近くに変わった建物があります。 ロトンダ
ビザンティン時代の教会も見てみたかったですが 今回は古代を巡る旅なので次の機会を待つことにしました。 午前中テッサロニキを見て、午後にペラとヴェルギナを見学しています。 ギリシャと周辺の遺跡に戻る 参考文献 古代ギリシャ・時空を超えた旅(2016年東博展覧会図録) 図説ギリシャ・エーゲ海文明の歴史を訪ねて 周藤芳幸著 ふくろうの本 図説アレクサンドロス大王 森谷公俊著 ふくろうの本 古代ギリシャがんちく図鑑 柴崎みゆき著 バジリコ株式会社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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