ボロブドゥール ジョグジャカルタから北西に車で1時間。 インドネシアが世界に誇る仏教遺跡ボロブドゥール。 柔和で優美なレリーフが印象的です。 2005年5月訪問 写真はボロブドゥール最上部
ボロブドゥール全景
基壇・隠された基壇 丘の階段を登って行くと、遺跡正面の階段に出ます。
回廊 いよいよボロブドゥールのハイライト、回廊です。 写真は第1回廊
釈尊の物語は天界の釈尊が人間のため地上界に降りることを決意するところから始まります。 地上に降りる準備をし、摩耶夫人の子として生まれることとなります。 宮殿内の釈尊の両親・浄飯王と摩耶夫人。左右には家臣やバラモン僧。 摩耶夫人が白象がお腹に入るという霊夢を見る。 左上にいるのが白象。白象は天界の釈尊のことです。 馬車で出産のためルンビニ園に向う摩耶夫人。 太子は王宮での生活を送りながら成長しますが、生老病死を知り、出家の決意をします。 馬で城を出る太子 天人達が同伴し、馬の足を支えて音を消します。 自分の髪を切る太子 左手の帝釈天が髪を受け取ります。 5人のバラモン僧と苦行する太子。 苦行で弱った太子にスジャータが乳粥をふるまいます。 沐浴をする太子 左右に天女が舞い、太子に花をまきます。 この天女は素晴らしい。 少し下がって撮ってみました。太子の左にも天女が舞ってます。 沐浴の後、太子は菩提樹の下で瞑想に入ります。 上段は釈尊が右手で地を指し悪魔たちを追い払っています。 下段には全く違う物語が描かれているのが分かります。 上段 悪魔の娘たちの誘惑 悪魔を退け、悟りを得た釈尊が最初の説法をする場面で釈尊の物語は終わります。
第1回廊、外壁側のレリーフ ボロブドゥールのレリーフは彫が深いものが多いです。男性像も素敵。 半人半鳥のキンナリー・キンナラでしょうか。繊細な彫りが実に美しい。 表情がなんとも言えません。この柔和さはインドにもアンコールにもないですよね。 女性一人一人の表情が違います。木の後ろの女性がかわいい。 凛々しいお姿です。象が後ろにいます。 宮廷生活を描いたものでしょうか。
残念ながら首が失われているものが多いですが・・・
回廊を登って、いよいよ演壇部分へ。 ボロブドゥールの各層を登って行くときには、必ず下の写真のような門を通ります。
円壇・ストゥーパ カーラの門をくぐり、ボロブドゥールの上部へ。 ボロブドゥールの上部は釣鐘型のストゥーパが林立する円壇となっています。
穏やかな表情の仏像
以上、ざっと見たところで約4時間。 かなりの見ごたえがある、堂々たる世界遺産でした。 最低でも3時間はかけたい・・というか、かかるんじゃないでしょうか。 東南アジアの遺跡に戻る 参考文献 ボロブドゥール遺跡めぐり(新潮社 とんぼの本 田枝幹宏・伊東照司著) この本はボロブドゥールに必携の本です。 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
||||||||||||||||||||||||||||||