ナクシェ・ロスタムとナクシェ・ラジャブ

ペルセポリスから近い場所にナクシェ・ロスタムとナクシェ・ラジャブはあります。
どちらもササン朝ペルシャのレリーフが残る遺跡です。

写真はナクシェ・ロスタム




ナクシェ・ラジャブ

ペルセポリスから車で10分くらいのところにナクシェ・ラジャブはあります。
ここにはササン朝ペルシャのレリーフが残っています。
ササン朝ペルシャといえば紀元後3世紀頃。



ササン朝ペルシャも、ゾロアスター教を国教にしました。写真はゾロアスター教の善神アフラ・マズダから王権を受け取る皇帝です。ペルセポリスで見られたアケメネス朝のレリーフとは随分と印象が変わって、柔らかい印象を受けます。彫りも肉厚ですし、ローマの影響もあるんでしょうか。

下の写真も同様に、アフラ・マズダから王権の象徴である権力の輪を受け取る皇帝の姿です。




こちらは皇帝と家族・高官を描いたレリーフ。




ナクシェ・ロスタム

ナクシェ・ロスタムも、ナクシェ・ラジャブから車で5分くらいの近くにあります。
ここはアケメネス朝ペルシャの王墓と、ササン朝ペルシャのレリーフが残る場所。

山肌に十字の形に彫りこまれているのはアケメネス朝時代の王墓です。
   

ここには全部で4つの王墓があります。1つだけ離れて、他は3つ並んで王墓が彫られています。これらはペルセポリスを建設したダリウス1世やクセルクセス1世らの墓と言われています。
右の写真はダリウス1世の墓と言われているもの。

墓の上部には、ペルセポリスに残るアルタクセルクセス2世王墓と同じように諸国の王に支えられるペルシャの大王とゾロアスター教のシンボルが彫られています。


墓と並ぶ見どころが、このササン朝ペルシャのレリーフです。


これはササン朝ペルシャの皇帝シャープール1世が東ローマ帝国の皇帝を捕らえたところを記念して彫られたもの。ひざまずいているのが東ローマの皇帝です。高さ7mという巨大なレリーフでもあります。ササン朝の大勝利を記念したこのレリーフ、実は同じようなものが他にもあるとか。
よっぽど嬉しかったんでしょうね。もっとも東ローマ帝国の皇帝が捕まったというのは当時の世界的大ニュースだったはずです。

他にも、こんなレリーフが残されていました。
左は戦闘シーンでしょうか。右は保存状態が悪いですがナクシェ・ラジャブと似ています。
   


ペルセポリスに近いところにあるので
ちょっと立ち寄るのがおすすめ。
ササン朝ペルシャのものは珍しい気がします。


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基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。