アグリジェント シチリア南部のアグリジェント 古代ギリシャ時代の神殿が数多く残っています。 保存状態の良いコンコルディア神殿は必見 2017年8月訪問 写真はコンコルディア神殿
更に丘の上に神殿が続きます。 下の写真右端がコンコルディア神殿。左端がエルコレ(ヘラクレス)神殿の柱
下の写真は遺跡にあった周辺地図 丘の上に多くの神殿が横にほぼ一列に並んでいるのが分かります。 見学ルートは色々あるようですが、一番高い場所にあるジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿から 坂を下りながらコンコルディア神殿等を見学するルートをとりました。 上の地図だと右下から左に向けて見学したことになります。 ジュノーネ・ラチニア(ヘラ)神殿 近くの駐車場でバスを降りて、少し坂を上ります。神殿が見えて来ました。 神殿全景
ヘラ神殿が建つ丘は標高120m。見晴らしが素晴らしい。 実は私が訪れた2017年8月、イタリアは異常高温が続いていて山火事も多発してました。 暑さのせいか、少しもやっていますが地中海が見えます。 今のアグリジェントの街も見渡せます。現在のアグリジェントは人口6万弱 ギリシャ時代はその5倍以上の30万人が暮らす大都市でした。 コンコルディア神殿も見えます。 神殿までの道に沿って、かっての城壁も写っているのですが分かるでしょうか・・・ コンコルディア神殿までの道は古代の道を修復したもの。川の石を使っているそうです。 両側はアーモンドの木。春はアーモンドの花が咲き誇り、とても美しいということでした。 道に沿って変なものがあるのに気が付きました。半円状の穴が開いた壁
更に進むと、こんなものも。ローマ時代の邸宅の庭から出てきた彫像だそうです。 頭が取れてますが、元々頭は取り外して用途ごとに付け替えていたんだとか。 更に道を進むと、いよいよコンコルディア神殿。 コンコルディア神殿
内陣の四周に列柱を置くのがギリシャ神殿の基本的な形 神殿を飾っていた彫刻等は失われていますが、内陣がほぼ完全な形で残っています。
横から見ても立派。前面の柱の数×2+1がギリシャ神殿の基本なんだとか。6×2+1=13本 よく見ると、内陣の壁にいくつもアーチが造られているのが分かります。
午前中に訪れたので、思いっきり逆光になっていますが 西を向くこちらが教会時代の正面
アグリジェント遺跡見学のハイライトだからか、 実はコンコルディア神殿の近くには「おまけ」的なものが幾つかあります。
大統領の趣味は今一つな気がしますが、記念写真撮るにはいい場所になってます。 おまけその2 カシミア山羊。なぜ、ここにいるのかわからない・・・ 角が凄い立派 カシミア山羊を見てから、道を進むと、綺麗な建物が現れます。 アウレア邸(博物館)
エルコレ(ヘラクレス)神殿
現地ガイドさんがハードカッセル卿がもう少し修復してくれてたらなあ・・って言ってました。 世界遺産になってしまったため、今ではこれ以上の修復ができないんだそうです。 エルコレ(ヘラクレス)神殿のすぐ近くにも入口(出口)がありますが 車道の上にかけられた小さな橋を渡ってジョーヴェ・オリンピコ(ジュピター)神殿へ ジョーヴェ・オリンピコ(ジュピター)神殿 神殿正面
瓦礫の中に、かって神殿の軒を支えていたテラモーネ(巨人柱)が横たわっています。 近くの人物からも巨大さが分かると思います。テラモーネは約8m。 もっとも、上の写真はレプリカ。オリジナルは博物館にあります。 こちらのテラモーネはオリジナルですが、保存状態は余り良くありません。 ここでツアーでの見学終了 でも、集合時間まで僅かな時間があったので、もう少し行ってみることにしました。 ジュピター神殿から降りていくと、4本の柱が見えて来ます。 ディオスクロイ(カストール・ポルックス)神殿の柱です。 ディオスクロイ(カストール・ポルックス)神殿 ディオスクロイ神殿周辺。多くの建物の跡が残っています。 時間がないので、まずはディオスクロイ神殿に近づいてみました。
神殿近くに残る無数の基壇・祭壇跡 ディオスクロイ神殿の側には古い時代のデメテルとコレの至聖所もあるとのことですが 残念ながら時間切れ。 アグリジェント、もっとゆっくりしたかった。博物館も行きたかったし。 いつか、また、来れるかなあ。 アグリジェントから地中海は、本当に近い。 スカーラ・ディ・トゥルキ(トルコ人の階段)という景勝地もあります。 イタリア周辺の遺跡に戻る 参考文献 芸術と歴史の島シチリア(日本語版) BONECHI シチリアで購入 シチリアへ行きたい 小森谷慶子・小森谷賢二著 とんぼの本 新潮社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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