エルコラーノ ポンペイとともに噴火で滅んだ町エルコラーノ 洗練された出土品で有名 遺跡と出土品を紹介します。 2017年10月訪問 写真はネプチューンとアンフィトリテのモザイク
港の倉庫群 トンネルを出ると、かって港に面していた倉庫。 この倉庫からは約300人もの遺体が見つかっています。覗くと人骨がたくさん残っててコワイです。 港から海に逃れようとしていたところを土石流が襲ったのでしょう。即死だったというのがせめてもの救い。 公衆浴場前広場
マルクス・ノニウス・バルブス像と火葬台 像の後ろに見えているのが城壁。像の後ろの坂道を上り、町の中に入ります。 鹿の家 吊るしてある丸い板は風に揺れるのを見て楽しんだもの 美しいレリーフも残っています。 エルコラーノの通り
板仕切りの家
エルコラーノを襲った泥流は温度が低く、木材が残されました。 床の装飾も綺麗。一見地味ですが光る石が組み込まれています。 サムニテスの家
黒いサロンの家 ワインの御品書きが残ってます。値段も書いてあります。 ネプチューンとアンフィトリテの家
アウグストゥス帝の神殿 ローマ帝国では皇帝は神格化され、皇帝崇拝の場が築かれました。 建物は余り発掘されていませんが、ここからは素晴らしい壁画が見つかっています。
ナポリ国立考古学博物館 アウグストゥス帝の神殿の壁画は展示されていませんが ナポリの国立考古学博物館ではエルコラーノ遺跡からの発掘品を数多く展示しています。 モザイクの間に展示されているエルコラーノ遺跡からの出土品 エルコラーノからの出土品は品を感じさせるものが多い。 パピルス荘 中でも圧巻なのがパピルス荘からの出土品 幾つもの部屋を使って展示してます。
酔っぱらったサテュロス 小品にも優れたものが多い
優れた出土品で知られるエルコラーノですが 遺跡から持ち出されたものが多く、遺跡自体は少し物足りないかもしれません。 でも、木材まで残った遺跡の保存状態は感動的だし、 噴火の威力・恐ろしさはポンペイ以上に胸に迫ります。 イタリア周辺の遺跡に戻る 参考文献 ポンペイ 古代の遺跡を再現 日本語版 ARCHEOLIBRI(遺跡で購入) ナポリと南イタリアを歩く 小森谷賢二・小森谷慶子著 新潮社 とんぼの本 世界遺産ポンペイの壁画展(2016年−2017年) 血塗られた神話 森本哲郎編 文春文庫ビジュアル版 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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