パレルモとモンレアーレ シチリア北西部に位置するパルレモ アラブ、ノルマン、ビザンティン・・・多くの文化が入り混じった街 パレルモと近隣のモンレアーレを訪れました。 2017年8月訪問 写真はモンレアーレ大聖堂のパントクラトール(全知全能のキリスト) パレルモ 写真はパレルモ大聖堂
ノルマン王宮
豪華絢爛な礼拝堂内部 大理石のアーチとビザンティン様式の金地ガラスモザイク画
祭壇上のドーム状天井には「天使に囲まれた全知全能の神キリスト」 豪華な説教台。床と壁の低い部分は幾何学模様の大理石の象嵌細工
礼拝堂の壁を埋めるモザイク画も素晴らしい。 アダムとイブの楽園追放などの旧約聖書の物語やキリストの生涯が描かれています。 聖ペトロと聖パウロを従えた玉座のキリスト(14世紀) 大理石の象嵌細工も見事
現在、王宮はシチリア州議会堂となっています。議会のない日は王宮内の見学も可能。 州議会場として利用されているヘラクレスの間(19世紀)
ルッジェーロの間(12世紀) パラティーナ礼拝堂を建設したルッジェーロ2世の息子グリエルモ1世によるもの イスラムの楽園を描いているこの部屋は寝室だったそうです。 夜、灯りを燈した時、金色やモザイクが輝いて、より美しくなるんでしょうね。 ノルマン朝ならではの美しいルッジェーロの間は王宮内の見どころの一つですが 王宮内にはスペイン副王時代の部屋も数多く残っています。 東洋の間(18〜19世紀) 当時の東洋趣味を反映し、中国風の人物が描かれています。 ポンペイの間(19世紀) ポンペイやエルコラーノの発掘品に刺激されたネオクラシック様式。神話が主題。 宮殿を出て市内を散策 クアットロ・カンティ
プレトリア広場 クアットロ・カンティのすぐ近くのプレトリア広場。市庁舎前の広場です。 噴水を飾る彫刻に裸の姿のものが多いことから「辱めの広場」とも呼ばれるのだとか。 市庁舎前なんで、仕事中に裸見るなんて・・・という意味らしい。 マルトラーナ教会とサン・カタルド教会
カーポ市場
マッシモ劇場
ロイヤルボックスからの眺め 美しい天井 舞台近くから。正面2階がロイヤルボックス。 パレルモからモンレアーレに向かいます。 モンレアーレ
ドゥオーモ・大聖堂 大聖堂内部 黄金の光の中に浮かび上がるキリストに目を奪われます。
素晴らしい聖なる空間 全知全能のキリスト像(パントクラトール) 全長7m。幅14m。 キリストの下の聖母子や天使、12使徒も美しい。 キリストの下を角度を変えて撮ってみました。 パントクラトールと豪華な天井
大司教からではなく、キリストから直接王権を授かったというアピールでしょうか。 壁を飾る旧約・新約聖書の壁画も見どころです。 洪水に備え方舟を造るノア 洪水の場面と洪水後に方舟から動物を降ろすノア 上段の壁画はアダムとイブの楽園追放。 逆光になってしまいましたが・・・湖の上を歩くキリスト 大聖堂内のマリア像 素晴らしい大理石のモザイクと象嵌。 大聖堂には大聖堂を建てたグリエルモ2世と父1世の棺も置かれています。
棺の置かれた場所の床の大理石のモザイクにも注目
大聖堂に続いて隣接する修道院の回廊へ 回廊
柱頭には彫刻がなされています。 聖母マリアに大聖堂を捧げるグリエルモ2世 中庭の一角にはアラブ風の噴水も置かれています。 なんとも涼しげ。 噴水の近くの円柱は特に豪華な印象。4本一組のものもありました。 モンレアーレ、凄かった。確かに、パレルモに来てここを訪れないのはお馬鹿さん。 町自体は小さい町です。 町のお土産屋さんの店先。凄く可愛い。
こちらはコワイけどシチリアで良く見るシチリアのシンボル 真ん中の顔はメドゥーサ、3本の足はシチリアの3つの岬 なんでシンボルがこんなにコワイのか・・・ イタリア周辺の遺跡に戻る 参考文献 芸術と歴史の島シチリア(日本語版) BONECHI シチリアで購入 シチリアへ行きたい 小森谷慶子・小森谷賢二著 とんぼの本 新潮社 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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