キュレーネ リビア北東部のキュレーネ遺跡。 デルフィの神託によりギリシャ人が建設した植民都市です。 ローマ帝国の支配下に入ってからも北アフリカの文化の中心地でした。 2007年5月訪問 写真はアポロンの聖域
ゼウス神殿
市街地
フォーラム 市街地の入口にあるフォーラム。 後1世紀のトラヤヌス帝の代の運動場を後2世紀のハドリアヌス帝がフォーラムにしたもの。 劇場 フォーラムに隣接して2つの劇場があります。 これは小さいけれど古い印象を受けました。 こちらはギリシャ時代の劇場がローマ時代に手を加えられたものだそうです。
アゴラ フォーラムから進むとアゴラと呼ばれる広場に出ます。 ここに美しい彫刻がありました。 船に乗る勝利の女神ニケなのだそうです。 とても印象的な像です。 デメテル神殿 円形の特徴的な神殿で、デメテル女神と娘ペルセポネを祀っています。 座っているのがデメテルで立っているのがペルセポネだそうです。 デメテルは大地の女神で豊穣を司り、娘ペルセポネは死者の国の女王です。
アポロンの聖域 市街地からのどかな風景を見ながら坂を下りていくとアポロンの聖域と呼ばれる場所に出ます。 ここはキュレーネで最も古い区域です。
アポロンの泉 神託によって発見されたというアポロンの泉は山の北斜面にあります。 この泉の前にアポロンの聖域が広がっているのです。 入口には四本の柱が残ります。ここから聖域に入ります。 入ってすぐのところにあるのは宝物庫とも武器庫とも言われる建物。 ニンフの泉 聖域を進むとアポロン神殿が見えて来ますが、 その手前の広場にニンフの泉があります。
アポロン神殿
アポロン神殿を後ろから眺めたもの。 アポロン神殿の横を進むと壁がありました(左下)。 この壁はニュダモスの壁と言い、聖域を分かつ壁です。アポロン神殿の神官が造ったのだそうです。 更に進むと劇場があります(右下)。 音楽神でもあるアポロンに捧げた劇場でローマ時代は円形闘技場にされたそうです。 トラヤヌスの浴場 劇場から聖域の入口付近まで戻ってきました。 ここにはローマ帝国時代のトラヤヌスの浴場があります。
トラヤヌスの浴場と、背後のアポロ神殿。 遺跡が丘の上に建てられているのがお分かりでしょうか。 ネクロポリス アポロンの聖域から更に下ったところにネクロポリスはあります。
博物館 博物館には遺跡から発見されたものが数多く展示されています。 優れたものはイタリア等に運ばれてしまったそうですが、それでも十分見ごたえがあります。 ギリシャ時代のものと思われる彫刻。左はスフィンクスでしょうか。 どちらも古いアルカイック期のものだと思います。 メドゥーサを肩に載せるゼウス(左)とライオンとヘラクレス(右) リビアの他の遺跡と違って海は見えないのですが雰囲気のある遺跡です。 ギリシャ時代のものには何とも言えない品のようなものがある気がします。 のどかな風景の中の素敵な遺跡でした。 リビアの遺跡に戻る アフリカの遺跡に戻る 参考文献 世界遺産を旅する12(近畿日本ツーリスト) ユネスコ世界遺産(講談社) 21世紀世界遺産の旅(小学館) 私が訪れたのは、いわゆるアラブの春の前。 カダフィ大佐が健在だったころです。 現地ガイドさんや、ドライバーさん、ツーリングポリスの人達は元気でいるのでしょうか・・・ 。 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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