ヘラクレア遺跡とビトラ ギリシャ国境に近いビトラの街 街の郊外のヘラクレア遺跡 遺跡では美しいモザイクに出会えました。 2018年10月訪問 写真はヘラクレア遺跡のモザイク マケドニア(旧ユーゴ)南部、ギリシャ国境に近い街ビトラはマケドニアでも有数の大きな街。 オフリドから車で1時間ちょっとで街の郊外にあるヘラクレア遺跡に到着。 ヘラクレア遺跡 入口から見た遺跡。小さいけれど整備された遺跡のようです。 遺跡にあった説明図を元に地図を作ってみました。
まずは道の左側 浴場 ボイラーの跡が分かります。ローマ遺跡定番の浴場です。 道を進むと、浴場の先に小さなバシリカが現れます。 初期キリスト教会です。 小バシリカ モザイクが綺麗。 奥が半円形になってます。至聖所の跡でしょう。 他の部屋にもモザイク。水鳥が分かるでしょうか。水鳥は生命を表わすものだそうです。 今度は道の右側。背後の大きな建物はローマ劇場とのことですが、 まずは手前の建物。ここには綺麗な像があります。 裁判所 手前の建物は裁判所。裁きの女神ユスティティア像が残っています。
水飲み場の方に上って行くと劇場に出るそうですが、まずは道の先に進みます。 大バシリカ 非常に大きな建物。
遺跡の入口が教会の本来の入口の反対側なので大バシリカの奥にあるように感じるのですが 元々は、教会を訪れた人を出迎えるような形で描かれたモザイクなのだと思います。
モザイクは異教の時代は争いばかりだったのが、キリスト教で平和になる・・ということを描いたもの 柵のある方から見学すると絵が逆になってしまうので写真は上下を逆にしてみました。 異教の時代。ライオンと牛は争い、鳥は蛇を捕えています。 鹿を襲う豹でしょうか。犬が紐で木に縛り付けられている? キリスト教により平和となった様子。木々は豊かに果実を実らせ、動物たちは仲良し。 このモザイクには32色もの石が使われているのだそうです。 明るく、本当に美しい。動物だけでなく木も綺麗。写真撮りまくっちゃいました。 孔雀。良く見ると決して保存状態は良くないのですが、それでも美しい。 右側の鹿には角があるので雄鹿と雌鹿のカップルなのでしょう。 縁取るのは魚や水鳥。卍のような形は水の流れを表わしているそうです。
こんな綺麗なモザイクがある遺跡とは知らなかった。 こちらは側廊部分のモザイク 居住区に向かいます。なんとも良い雰囲気。 居住区 居住区から見た劇場 大バシリカから見た劇場 水飲み場の横を通って劇場のある丘に上って行きました。 水飲み場のレリーフが綺麗。大理石でしょうか。 劇場
丘の斜面を利用して建てられていますが、ギリシャ劇場ではなく、ローマ時代に建設されたもの。 元々は、この場所は高級住宅街だったのだそうです。 高級住宅街を潰して造られたローマ劇場には貴賓席も残っていました。 事前知識なしに訪れた遺跡だったのですが、モザイクの素晴らしさには驚きです。 小さな遺跡ですが、見どころが詰まってます。 もっと知られてもよい遺跡だと思います。 ヘラクレア遺跡観光後、昼食のため立ち寄ったビトラの街を散策しました。 ビトラ 街の中心に立つフィリッポス2世像 ギリシャ国境に近いマケドニア南部の街ビトラはマケドニアで有数の街。 現地ガイドさんはマケドニアで2番目に大きな街と言っていました。 メインストリートのシロク・メカク通りを進むと、街の中心広場・盾の広場に出ます。
盾の広場という名前の由来となっている古代マケドニア軍の盾を象った噴水 本当に古代マケドニアが大好きなんだなあ・・・。 メインストリート沿いに建つアタチュルク留学中の恋人が暮らしていたという住居跡 現地ガイドさんはマケドニアのロミオとジュリエットとか語るんですが・・・ トルコとは今も仲が良いんだよ、と言うんですけど、トルコ建国の父の恋愛話を語って良いのかしら・・。 トルコ怒らないか、大丈夫か、と思ってしまう・・・。 でもまあ、街は穏やかで賑わいもあって良い感じです。 ちなみにビトラで食べた昼食は凄い美味しかった。 マケドニアの料理は日本人好みだと思います。 北マケドニアの遺跡に戻る ギリシャと周辺の遺跡に戻る 日本では余り資料が見つかりませんでした。 基本的に現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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