オリャンタイタンボはクスコから約88キロ、列車で約2時間。オリャンタイタンボからマチュピチュの玄関口であるアグアス・カリエンテスまでが約1時間半なので、クスコからマチュピチュへのちょうど半分くらいのところにあります。
オリャンタイタンボのタンボとはインカ語で旅籠の意味だそうで、インカ時代から交通の要所だったのかもしれません。クスコより標高が低く,暖かなこともあり、この一帯はトウモロコシが良く取れる肥沃な土地としてインカ時代から開発が進んでいた場所なのだそうです。
この遺跡のあるオリャンタイタンボの村の水道は今もインカ時代のものだとか。
そして、村をはさんでオリャンタイタンボ遺跡に向かい合う山にも、いくつもの遺跡が見られます。
山肌に遺跡らしきものがあるのは写真からも分かると思います。
貯蔵庫とのことですが、かなりの数です。
それだけでなく、この山には「顔」と呼ばれるものが3つほどあり、そのうちの1つ「皇帝の顔」とよばれているところから冬至の日に太陽が昇り、その光がオリャンタイタンボ遺跡の太陽神殿部分にさすのだとか。
山の稜線の左側に皇帝の顔はあるんですが、写真だとちょっと分からないですね。
クスコの街は昔から「ピューマの形で作られている」と言われているそうですが、このオリャンタイタンボの遺跡は「リャマの形を模している」とも言われているそうです。
そして、オリャンタイタンボ遺跡の太陽神殿部分がリャマの頭、しかも目の部分にあたるとのこと。
インカの都市計画は壮大です。
左下の写真が遺跡入り口。夕方だったので、土産物屋の屋台がそろそろ店じまいというところ。
目の前の段々畑が壮観ですが、この段々畑が有事には要塞となり、実際、1536年にインカ軍はここでスペイン軍を撃破しました。
この段々畑の横の階段を約300段ほど登ると、左手に10の壁龕の神殿、その奥に太陽神殿があり、有名な6個の巨石が鎮座しています。行く時間はなかったのですが、右手にも建物があり、更に遺跡が広がっています(写真右下)。 |