ロータス・フォート 一度はムガール帝国を滅ぼしたアフガン出身のシェール・シャー ロータス・フォートはアフガンの英雄シェール・シャーが築いた要塞です。 難攻不落と評されながら、英雄の死後まもなく役割を終えました。 2015年1月訪問 写真はインナー・フォートの折り重なる城壁
GTロードは今も現役の幹線道路。 私たちもイスラマバードからGTロードを通って向いました。 ロータス・フォートは世界遺産となっていますが、実は内部に村があり、人々が暮らしています。 ロータス村の中にあった案内図を撮ってみました。
最初に訪れたソハリ・ゲートは霧の中・・・ 見えない・・・。 少しづつ霧が薄くなっているような気はするので 晴れてくれることを祈りつつ、観光を続けます。 村の中を通って行きます。 井戸 まだ霧が濃いですが・・・ 銃眼が並ぶ城壁の手前に写っているのが井戸。 手前の丸いのが井戸。その奥の長方形は井戸に通じる階段。
この井戸の近くから城壁の外側に出ることができたので、ちょっと行って見ました。 霧の中に浮かび上がる巨大な城壁。凄い。 城壁の上には銃眼が並びます。 ロータス・フォートが築かれた16世紀は戦いで銃が使われた時代です。 ちょっと視点を変えてみたら・・・・ 城壁が断崖に造られていることが分かります。 これを攻めるのは大変でしょう。まさに難攻不落のロータス砦。 ロータス・フォートが自然の地形を生かした要塞であることを実感。
少しづつ霧が薄くなっています。 戻る途中でソハリ・ゲートを撮り直してみました。 ソハリ・ゲート 城壁内側から見たソハリ・ゲート
ゲートの左右は大きく円形に張り出しています。ここに大砲でも置いたんでしょうか。
ロータス村の遺跡案内図がある付近に戻ってきました。 来た時は霧で分からなかった建物が見えます。今度はあの建物を目指します。 シャー・チャンド・ワリ・ゲート 上の写真で見えていたのはシャー・チャンド・ワリ・ゲート この門は二重構造をしています。
門の中から最初にくぐった入口を見たところ。 この門は城壁部分に登ることができます。 上に登って銃眼を覗いていたりしたら、少し空が青くなってきました。 2番目の門。この門には小窓もあります。 このゲートをくぐるとインナー・フォートです。 インナー・フォート 門を抜けると広々とした空間。 まだ霞んでますが、青空となりました。 美しい建物が2つ見えます。
宮殿の近くに回り込んでいきます。 宮殿の手前が調練場で、左奥の城壁の上が処刑場。 近くに行くと、どちらの宮殿もほとんどが壊れてしまっているのが分かります。
武骨な要塞の中で優美さを感じられる建物ですが破壊が凄い・・・ 建物の角の部分だけ残っているんでしょうね。印象的な建物です。
宮殿内部は荒れ果ててしまっていました。 しかし、大臣の宮殿や近くからの見晴らしは素晴らしい。 宮殿の裏手は谷のように低くなっていて、連なる城壁が良く見えます。 まだ霧が残っていて霞んでしまったのが残念ですが、ロータス・フォートの巨大さを実感。 城壁が重なるように連なっています。 奥の城門の手前にあるのはモスクだということです。 モスク付近を撮ってみました。 写真中央でアーチが3つ連なっているのがモスク。 宮殿から見た近くにある処刑場 城壁の上部が円形になっていますが、そこで処刑をしたのだとか。 ここで自由時間。 宮殿の下の谷間は強盗が出て危ないというので立入禁止。 残念ですがモスクに行くのは諦め、近くの処刑台に登ることにしました。
インナー・フォートはカハーン川沿いに建てられています。 川が近いせいか霧が残ってしまったのが残念ですが、城壁の外側は断崖絶壁。 晴れていれば凄い迫力だろうなあ。霧も霧で趣はありますが・・・。 下に降りて処刑台付近を撮ってみました。 人がいるので巨大さがよく分かると思います。 処刑台から延々と続く城壁。 残念なのはゴミが散乱していること。世界遺産なんだから掃除すれば良いのに・・・。 横から見たシャー・チャンド・ワリ・ゲート ちょっと後ろに引いて撮ってみました。 インナー・フォート側から見たシャー・チャンド・ワリ・ゲート全景 案内板があったところに戻ってきました。 霧が晴れてシャー・チャンド・ワリ・ゲートが良く見えます。 ハース・ハーニー・ゲート 帰りもハース・ハーニー・ゲートを通ります。 最初は霧で全く見えなかったけれど、立派な門です。 GTロードに通じているのですから、当初から主要な門の1つだったのでしょう。 写真を撮りたかったので車を停めてもらいました。 この門も二重構造になっています。
これにて観光終了。 門からは延々と連なる城壁が見えました。 難攻不落のロータス・フォート。 実に素晴らしかった。 霧のない時に、また訪れたいです。 村のポストから出した絵葉書は10日で日本に届きました。 パキスタンの遺跡に戻る 南インドの遺跡に戻る 参考文献 ユネスコ世界遺産D(小学館) 世界遺産を旅する8(近畿日本ツーリスト) 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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