アヴェイロとコスタ・ノヴァ

ポルトガルのヴェニスと呼ばれるアヴェイロ
パジャマシティと呼ばれるコスタ・ノヴァ
2つのフォトジェニックな町を訪れました
2019年5月訪問

写真はアヴェイロの大運河



コインブラとポルトの間に位置するアヴェイロは潟が内陸に広がる場所にあり、天然の良港として栄えていました。しかし16世紀の大暴風雨で水路が塞がれ、一度は衰退してしまいます。それが18世紀に町を襲った大暴風雨で今度は水路が開かれ、運河が整備されて現在ではポルトガル中部でコインブラに次ぐ大きな街となっています。アヴェイロから海に向かうと大西洋と海峡に挟まれたコスタ・ノヴァの町。カラフルな縞模様の家が並ぶリゾート地でパジャマ・シティと呼ばれます。

車窓から撮ったので光ってしまいましたが
アヴェイロの街が近づくと湿地帯のような景色が広がります。


しばらく湿地帯のような地帯を走ってアヴェイロの街に着きました。


アヴェイロ

街の見どころ大運河の近くで車を降りて観光開始。
観光船が目の前を通り過ぎて行きます。


大運河には橋がかかり、観光船が橋の下を通って行きます。
ポルトガルの水郷みたいな感じなのかなあ

   

観光船乗り場


カラフルな観光船はモリセイロというのだそうです。


モリセイロは元々は肥料用の海藻を運んでいたそうです。
どの船も鮮やかに彩られていて個性を発揮してます。
結構色っぽい絵を描いている船が多い。
   


なかなか絵になる景色です。



しばらく散策



運河沿いの建物も綺麗
左のアールヌーボー様式の建物はアールヌーボー美術館



街の見どころの中心は運河ですけれど、
運河から離れたところにある駅の隣の旧駅舎も本当なら見どころの一つなんだそうです。
アルレージョ(装飾タイル)が美しいらしいのですが残念ながら修復中



アヴェイロを出て次は海沿いのリゾート地だというコスタ・ノヴァを目指します。途中見えて来たのは川?湖?それとも、もう海なのか・・・洲が目立つのですが、ボートもあるし、不思議な景色・・・。
水の向こうに町が広がっているように見えるのですが、あれがコスタ・ノヴァ??

   


コスタ・ノヴァ

赤や青、色鮮やかなストライプ模様の家が建ち並ぶコスタ・ノヴァ。


メインストリートにお店が並びます。


横のストライプもありますね。


ストライプ模様の家がまるでパジャマみたい・・・ということからパジャマシティとかパジャマタウンと呼ばれているコスタ・ノヴァ。

可愛いけれど、なんとも奇妙なストライブの家々・・・元々は漁師が漁に出た時、霧の中でも自分の家が分かるように鮮やかなストライプで家を飾ったのが始まりだそうです。
元々は漁村だったということですが、現在のコスタ・ノヴァはビーチリゾートになっていて、ストライプの可愛い家々の多くは別荘になっているとのことでした。

なんとも可愛い町なんですが、気になったのが海との位置というか、地形がどうなっているか。
観光案内所に右の地図がありました。現在位置は地図の左下。左がoceano atlanticoとあるので大西洋。真ん中の青い部分はcanal de miraとあります。自動翻訳ではミラ海峡とのこと。

どうやらコスタ・ノヴァは大西洋とミラ海峡と呼ばれる深い入り江の間の細長い半島のような場所にあるようです。海が内陸に深く入り込んでいるんですね。
ストライプの家々が向いているのは大西洋ではなくミラ海峡。大西洋は家々の裏手にあるようです。

可愛らしいストライプの家々。
   

ミラ海峡まで行ってみました。対岸に街が見えます。



ミラ海峡から見たストライプの家々



ストライプの家々の裏手に大西洋があるらしいので小道を折れて行ってみました。
アズレージョで飾っている家もありました。
   


道を折れて進むと白い砂丘があって、そこを上ると大西洋


ユーラシア大陸の西端です。
ユーラシア大陸の更に東の島国日本から、はるばる来た〜〜と実感。


今回のツアーではロカ岬に行かなかったんですが
大西洋を見て、ここに地果て海始まる・・・を実感できました。


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参考文献

図説ポルトガルの歴史 金七紀男著 河出書房新社ふくろうの本
るるぶ情報版ポルトガル JTBパブリッシング

基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。