リスボン・ベレン地区 テージョ川の河口に近いベレン地区 大航海時代を偲ぶのに最適の場所 マヌエル様式の世界遺産は見逃せません。 2019年4月訪問 写真はジェロニモス修道院の回廊
ベレンの塔
ベレンの塔から発見のモニュメントまでは車だと数分。 発見のモニュメント
海に乗り出していった偉人の方々
世界史の教科書に出てくる有名な人々を従えるように先頭に立つエンリケ航海王子
フィリパ王妃はセウタ攻略の際には死の床にあり、 出征する王子達に刀を渡し、「勇ましく戦っておいで」って送り出したんですって・・ テージョ川に漕ぎ出す船のような発見のモニュメント。後方に見えるのは4月25日橋。 発見のモニュメント前の広場には世界地図が描かれていて、ポルトガルの到着年が記されています。 日本到着は1541年とされているけど、実際は1541年は日本に「漂着」した年。 発見のモニュメントは屋上に昇ることができます。見晴らしが素晴らしくておススメです。 道路を挟んで向かい側、公園の奥がジェロニモス修道院 ジェロニモス修道院 発見のモニュメント屋上から見たジェロニモス修道院全景 ジェロニモス修道院は16世紀に建てられた東棟と19世紀に増築された西棟からなります。 上の写真の右側部分が16世紀の東棟で、左側部分の赤い屋根の長い建物が西棟です。 下の写真は東棟部分を撮ったもの。写真左端のアーチ付近に人が沢山いますが、ここが現在の入口。 アーチを入ると右手に19世紀の増築時に壁に覆われた西門があります。 マヌエル様式の最高傑作と言われる修道院は東棟部分。 表側がサンタ・マリア教会でその裏というか奥が修道院の回廊です。 南門
南門上部には聖母子像と多くの聖人像 入口上部には聖ジェロニモスの生涯を描いたレリーフが彫られ 入口の中央にはエンリケ航海王子の像が置かれています。
今は南門の扉は閉ざされています。観光の入口となっている西門に進みます。
増築部分の壁に隠されて外からは見えませんが、アーチを入ると美しい西門が現れます。 西門 門上部のレリーフ 左から受胎告知・キリストの降誕・東方三博士の礼拝
西門を入るとサンタ・マリア教会。西門を入らずに真っ直ぐ進むと修道院の回廊です。 実際には回廊から観光しましたが、サンタ・マリア教会から紹介します。 サンタ・マリア教会 ジェロニモス修道院に付属するサンタ・マリア教会 聖母マリアを讃える三廊式の教会です。石造りの厳かな空間。 見学者が凄く多いので、教会内部の観光は反時計回りに進むように決められていました。 入ってすぐ右手に置かれているのがポルトガルを代表する大詩人カモンイスの棺 命日が国民の祝日になっている大詩人・「ここに地果て、海始まる」って格好いい。 更に進み、上を見上げて天井の見事さに気が付きました。 柱は船乗りたちが目にしたヤシの木をモチーフにしたものだそうです。 副礼拝堂
中心礼拝堂 左側に置かれているのがマヌエル1世と王妃マリアの棺 中心礼拝堂近くで入ってきた西門方向を振り返ってみました。 聖歌隊席と光の中に浮かび上がる十字架 教会内部には金泥が施された祭壇が幾つも設けられています。 18世紀にブラジルで金が発見された時代に造られたものだそうです。 南門側の壁には美しいステンドグラス このステンドグラスには聖母子像を挟んでマヌエル1世と妃マリアの婚礼の様子が描かれています。 実際の大きさとはちょっと違ってしまいますが並べてみました。
西門も左右にマヌエル1世と王妃マリアの像が置かれていましたが、ここでも夫妻の美しいスタンドグラス。 実はマリアは2番目の奥さん。最初の妻の妹です。 2人の王妃の両親はスペインのカトリック両王(アラゴン王フェルナンド、カスティーリャ女王イサベル1世)
マヌエル1世はマリアとの間に10人もの子供をもうけました。仲良かったのかな。 入口近くに戻って来ました。左側に置かれたヴァスコ・ダ・ガマの棺 インド航路開拓者らしく棺中央にはカラベル船のレリーフ この棺の中にあのヴァスコ・ダ・ガマが眠っていると思うと、ちょっと身が引きしまる思いです。 西門を出て、奥に進むとジェロニモス修道院の回廊です。 回廊
中庭から見た回廊 1階と2階、アーチの下の柱の数・模様の違いが絶妙なリズム感と調和を醸し出してます。
実に美しい 2階部分を見上げてみました。 回廊の1階部分を歩いてみました。
1階の奥には修道士たちの食堂もあります。 簡素な空間ながら18世紀のアズレージョが美しい
回廊の2階部分 なかなかに厳かな空間。 回廊の2階からは教会の聖歌隊席に行くこともできました。
2階から見下ろした中庭 ジェロニモス修道院、実に美しかった。 出発までの僅かな時間に19世紀に増築された部分も外から見て回りました。
ジェロニモス修道院満喫しました。実に美しい。 ベレン地区は大航海時代に思いを馳せる建造物が集まっていて、本当に見ごたえがあります。 リスボン観光・ポルトガル観光のハイライトではないでしょうか。 ベレン名物パステル・デ・ナタ(エッグ・タルト)も実に美味しかった。 元祖エッグ・タルトだけのことはあります。 シナモンパウダーをかけると一層美味しい。 ポルトガルの遺跡に戻る イベリア半島の遺跡に戻る 参考文献 図説ポルトガルの歴史 金七紀男著 河出書房新社ふくろうの本 21世紀世界遺産の旅 小学館 るるぶ情報版ポルトガル JTBパブリッシング 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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