ロンダ

スペイン南部アンダルシア地方
地中海から離れた山の中にあるロンダの町
スペインで最もロマンチックな町とも呼ばれています。
2018年3月訪問

写真は渓谷の下から見たヌエボ橋


ロンダはタホ渓谷の海抜739mの断崖絶壁の上に築かれた町です。町が大きくなると断崖の上には拡張する場所がないことから、谷を挟んだ隣の断崖の上に町を広げました。町をつなぐために築いた橋は町のシンボル。上の写真は1793年に完成したヌエボ橋。ヌエボとは「新しい」という意味で、この橋より古い「ビエボ橋」もあります。ビエホとは「古い」という意味。
イスラム時代に築かれた断崖上の要塞はキリスト教徒の攻撃に7日間耐えたと言われています。そのため、ロンダの男は強いと言われるのだとか。しかし、キリスト教徒の町となってから疫病が流行し、一度は廃墟となってしまい、アウトロー達の隠れ家となった時期もあったそうです。、

町の中にロンダの町をタイルで描いた大きな壁画が飾られていました。


壁画からも町が断崖絶壁の上に築かれているのが分かります。壁画の右側が古い町。そして、左側がその後築かれた町。2つの断崖を繋ぐ橋も描かれているのですが、ちょっと分かりにくいですね。滝みたいなのの上がヌエボ橋。左側にある丸い建物は闘牛場です。

ロンダの町の最大の見どころは、やっぱりヌエボ橋周辺の眺めでしょう。
ヌエボ橋を両側から眺めました。橋の高さは100m以上。
橋の横に建つ建物はかっての市庁舎で今はパラドール。実はここに泊まりました。
   
橋の中央部分は牢獄になっていて、かって囚人は毎日下まで水を汲みに行かされたのだとか。

橋の近くの展望台から見た渓谷。凄い高さ。



旧市街を散策。石畳の路地。風情のある家並みです。
   


変わった建物発見


イスラム時代の宮殿で、キリスト教徒が街を奪還した後に貴族の館となった建物。
ちょっとロマネスク調の奇妙な人物柱が面白い。



少し歩くとビエホ橋に通じる道に出ました。良い景色。


ここからはビエホ橋も見下ろせます。
ビエホ橋はローマ時代の橋脚の上に1616年に造られました。
ビエホ橋の方がヌエボ橋より上流にかかっているそうですが、低い場所に造られています。
低い方が橋は造りやすいですものね。ビエホ橋以外の小さな橋も見えました。

 ビエホ橋
 小さな橋

坂を下りて行けばイスラム時代のアラブ浴場もあるし、旧市街の教会も見どころと聞いたのですが
気になっている闘牛場を見ることにしました。
坂を上ってヌエボ橋を渡り、パラドールの前に出ました。
町の広場になっています。闘牛場はこの少し先。



広場の先にある円形の建物。闘牛場です。


入場料ちょっと高かったけど、折角だから入ってみました。
中に入ると凄い広い。闘牛場って大きいんですね。


ロンダの闘牛場はスペイン最古の闘牛場のひとつ。5000人を収容するという大きな闘牛場です。完成は1785年ということですからヌエボ橋より古い。

闘牛というと闘牛士が赤い布をひらひらさせて牛と向かい合う姿が思い浮かびますが、実は私たちが知っている闘牛のスタイルは18世紀にロンダ出身のフランシスコ・ロメーロによって確立されたもの。
ロメーロ以前の闘牛というのは闘牛士は馬に乗って牛と戦っていたのだそうです。

フランシスコ・ロメーロの孫のペドロ・ロメーロは素晴らしい闘牛士。8歳で闘牛士となってから、72歳で引退するまでの64年間に6000頭の牛と戦いながら、一度も怪我をしなかったのだそうです。命を失う闘牛士も多いのに、怪我すらしなかったなんて驚異的な闘牛士です。

この闘牛場のこけら落としはペドロ・ロメーロによって行われました。
スペインの伝統文化である闘牛は最近では動物愛護運動の影響もあってバルセロナなどでは禁止となりましたが、この闘牛場は今も現役で、フランシスコ・ロメーロとペドロ・ロメーロは町の誇りです。

闘牛場の前には2人の闘牛士の像が立っていました。
フランシスコ・ロメーロと孫のペドロ・ロメーロかと思ったら片方はペドロ・ロメーロだけど
もう一つはアントニオ・オルドニェスという人だそうです。この人も有名な闘牛士なんですって。

 ペドロ・ロメーロ
 アントニオ・オルドニェス


闘牛場の少し先に展望台があります。



展望台からの景色。崖の高さを実感。



パラドールのレストランから見た夕暮れの展望台も実に風情がありました。


パラドールのお料理、凄い美味しかった。


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参考文献

添乗員ヒミツの参考書魅惑のスペイン・紅山雪男著・新潮社
プロの添乗員と行くスペイン世界遺産と歴史の旅・武村陽子著・彩図社
アンダルシア散策・日本語版・エディルクスSL(現地で購入)

基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。