タジキスタン西部 タジキスタン北西部のホジャンドから 2つの山脈を越えて首都ドゥシャンベまで 2015年9月訪問 黄葉が始まった木々とザラフシャン川 ![]()
![]() もっとも、今回旅したのは上の写真の左側。タジキスタン西部。 ここはシルクロードの交易で活躍したソグド人の土地。かってはソグディアナと呼ばれました。 タジキスタン西部の地図を整理してみました。
ウズベキスタンのタシケントから南下してタジキスタンとの国境へ 肥沃なフェルガナ盆地では綿花の生産が盛んです。 お天気がちょっとぐずついているのが残念 ![]() ウズベキスタンからの出国手続きは大変でした。嫌がらせのように時間がかかる。 タジキスタン側の入国手続きは凄い簡単なんですが・・・。 陸路国境を越えてホジャンドを目指します。 ホジャンドはタジキスタン第二の街(でも人口は約17万人) 街の中心バザール広場
ホジャンドではシルダリヤ川の流れを間近に見ることができました。 アケメネス朝ペルシャのキュロス大王が北方の遊牧民に備えるため砦を築いたのが街のはじまり。 かって、この川の向こうは遊牧民スキタイ族の世界だったわけです。 アレクサンダー大王も、この地に最果てのアレクサンドリア(アレクサンドリア・エスハータ)を築きます。 ![]() タジキスタン2日目 お天気はすっかり回復。 ホジャンドの街から南下してイスタラフシャンに向かいます。 次第に雪を抱いた山脈が見えて来ました。トルキスタン山脈です。 ![]() イスタラフシャンの街 トルキスタン山脈が近い。 ![]() イスタラフシャンの街もバザールが賑わっていました。 交通の要衝として昔から栄えた街で、かってのソグド人の都市遺跡も残っています。
イスタラフシャンを出て、次はトルキスタン山脈を越えます。 車の助手席から撮りました。次第に山が迫ってくる。 ![]() 中国の造ったトンネルまで来ました。 ![]()
トンネルの入り口付近からは、かっての峠道が見えます。 雪山に横に走る道が分かるでしょうか。 ![]() トンネル入り口。標高は大体2400mとのこと 漢字でシャハリスタントンネル(隧道)と書かれてます。 ![]() 中国のトンネルで大丈夫かとの声もありましたが、わずか5分で山脈を越えました。 かっての峠道は2時間かかったと言います。 トルキスタン山脈を越えると、なんとものどかな風景 ![]()
ザラフシャン川に沿ってペンジケントを目指します。 途中、アラブの攻撃を受けた後、ペンジケントの人々が立て籠もったというムグ山が見えました。 ![]() ペンジケントの町は小さな町でホテルもありません。 料理はおいしいけど、シャワーは水しか出ないゲストハウスに泊まりました。 タジキスタン3日目は、まず周辺の遺跡巡り 遺跡から見たペンジケントの町 ![]() 町を見下ろす丘にあるペンジケント遺跡。拝火教寺院跡 ![]() 遺跡の前には小さな博物館。壁画のほとんどはレプリカですが数少ないオリジナルを紹介
ペンジケントで遺跡を堪能してから、再びザラフシャン川に沿って来た道を戻ります。 ザラフシャン川の流れ ![]() 9月中旬、黄葉が始まっていました。 ![]()
どんどんと山の奥に入っていきます。 道は悪いけど、景色は素晴らしい。 ![]() 牛が歩いてる、なんとものどかな風景 ![]() 道が悪くて走りながらだと美しい景色が撮れないのが残念。 高い山々が見えます。ザラフシャン山脈の最高峰は5489mのチムタリガ峰。
やっと着いたアイザブ峠3447m 来た道を撮ってみました。足元は雪。あの道を通ってきたんだなあ・・ ![]() こちらの方向からだと、登ってきた道がより分かりやすいかも・・・ 山肌に通る道が分かるでしょうか・・・ ![]() 写真を撮っている間も、どんどんと車が通ります。 車の土埃から道の様子を察して下さい。 ![]() 峠の反対側はヒッサール山脈 あの山の向こう側に首都ドゥシャンベがあるそうです。 ![]() 谷底に村が見えます。 あそこまで降りて、山を回り込んでドゥシャンベに向かうとのことでした。 ![]() 下りは結構、あっと言う間でした。ドゥシャンベの街に入る前の洗車タイムに川を撮影 なんとドゥシャンベの街は汚い車は入れてくれないんだそうです。 ![]() 次第に道が良くなり、周囲が洗練されてきたと思ったら そこは、もう首都ドゥシャンベ
首都ドゥシャンベのホテルは設備も良く、峠越えの疲れを癒すことができました。 大変だったけど、峠越えできて楽しかったのも事実 ドゥシャンベに連泊して周辺の観光をしてから、再び国境を越え、 ウズベキスタンのテルメズに向かいました。 国境近くの町シャフリナウで撮ったタジキスタン最後の1枚 タジキスタンで良く見かけたラフモノフ大統領の看板 ![]() 大統領、本当は髪も白くなってるとか薄くなってるとか・・ タジキスタンの遺跡に戻る シルクロードの遺跡に戻る ![]() 参考文献 興亡の世界史05 シルクロードと唐帝国(森安孝夫著・講談社) 中央アジアの歴史 新書東洋史(間野英ニ著・講談社現代新書) 文明の十字路 中央アジアの歴史(岩村忍著・講談社学術文庫) 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
|||||||||||||||||||