ボナンパク 美しい壁画で知られるボナンパク マヤ語で「彩られた壁」を意味します。 2014年3月訪問
建物の基壇のようなものが見えたと思ったら、その先は、こんな景色でした。
広場にある大きな石碑も気になるけど、まずは壁画を目指して階段を登ります。 これが壁画のある建物です。結構小さい。上の方には人物像のレリーフもあります。 建物には3つの入口があり、3つの部屋に壁画が描かれています。 しかし、部屋の中を自由に見て回ることはできません。 入れるのは入口の狭い範囲だけ。一度に入るのは3人が限度。 大きな荷物は外に置いて、並んで見学の順番を待ちます。 第1室 一番左の部屋が第1室です。
上段に描かれた王族・貴族階級の人々 楽団だそうです。マラケスのようなものを持って行進しています。 マラケスを持つ人々のアップ。白いターバンのような帽子をつけています。 衣装を良く見るとひとりひとり違います。現実のモデルがいたのかな。 これはトランペット奏者と仮面を付けた役者による野外劇の様子だそうです。 ザリガニのハサミを付けた役者の姿が珍しい。 第2室
敵の髪を掴み捕虜にするチャン・ムアーン2世(左)のアップと倒れる敵の上に立つ王(右) 捕虜たちは指から血を流しており、爪を剥がされたのかもしれません。 第3室
こちらは王族・貴族の男性達。放血儀式をしているところとの説もあるようです。 こちらは王族の女性たち。ベンチに腰かけている人物や床に座る人物が描かれています。 分かりにくいですが、彼女らは舌に孔をあける放血儀式をしているのだとか。 良く見ると床に座った女性は子供を抱いているようです。 壁画上部。
壁画のある建物から出て上を見上げてみました。 どうせですから上に登ってみます。
頂上から見下ろしたボナンパク遺跡。
美しい壁画を描き、多くの石碑を作ったチャン・ムアール2世ですが 彼がボナンパク最後の王だったようです。 ボナンパクも古典期後期の多くの都市同様、800年代に入ると放棄されました。 中米の遺跡に戻る 参考文献 古代マヤ王歴代誌(創元社) 図説・古代マヤ文明(河出書房新社) 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||