ウシュマル ユカタン半島西よりに位置するウシュマル 750年ころから1100年ころに栄えた都市です。 建築家ライトが絶賛したプウク様式と言われる建築物が素晴らしい。 2002年12月、2004年8月、2014年3月訪問。 写真は魔法使いのピラミッド 魔法使いのピラミッド 遺跡入口を入ると出迎えてくれるのが魔法使いのピラミッド 実はこれは後姿です。 ピラミッドの横を回り込んでピラミッドの前庭に向います。 他では見られない楕円形の美しいフォルム。 高さは約30m、底面の長径約70m、短径約50m。 貴婦人のスカートと称されるように、ひたすら優雅です。
これが「ウシュマルの女王」、2014年3月はメキシコシティ国立宮殿のマヤ展に展示されていました。 小鳥たちも撮ってみました。かわいい。 小鳥の中庭を抜けると、魔法使いのピラミッド正面の広場に出ます。 かっては広場を囲む形で回廊のように建造物が並んでいたようです。 正面から見た魔法使いのピラミッド
神殿4の入口付近。
尼僧院 魔法使いのピラミッドの隣に位置するのが尼僧院。 プウク様式の最高峰の一つと言われる美しい建造物です。 東西65m、南北45mという広い中庭を囲んで 東西南北と四方を建物が取り囲んでいる構造になっています。 下の写真は尼僧院北西部から見た景色 左手前は北の建物、奥は東の建物。東の建物の後方には魔法使いのピラミッド。 こちらは北東部から見た尼僧院。 左は南の建物、奥が西の建物。
尼僧院に入って正面に見える北側の建物。一段高い基壇の上に建てられています。
モザイクで目立つのは、まず象のような鼻を持つチャーク神。 マヤの伝統的な神で、尼僧院の様々な場所に彫られています。 右下の写真では左側にかわいい鳥さんもいます。ウシュマル、鳥さん好きですね。
これは東の建物。双頭のヘビの真ん中にいるのはフクロウだそうです。 やっぱりウシュマルは鳥さん好き? 東の建物は、この双頭のヘビのデザインで統一されています。 強い太陽がモザイクの影も引き立たせますね。
西の建物のモザイクを何か所か写してみました。 西の建物では東の建物とは対照的に自由にモチーフが描かれている気がします。
左下 小神殿 角にはチャーク神。柱が綺麗。 右下 「山」に見えるレリーフ 金星を意味するそうです。そのため金星の台座とも呼ばれます。 北の建物の東側から隣の魔法使いのピラミッドが見えました。 チャーク神の顔の神殿4だけでなく頂上の神殿5が良く分かります。 尼僧院からは、球技場、総督の館、亀の家、大ピラミッドを臨むことができます。 正面に見えるマヤアーチが尼僧院の入口なのですが、その下に球技場があります。 その先の高台に、左から総督の館、中央が亀の家、右が大ピラミッドの頂上部分 このマヤアーチの入口には天井に赤い手形がいくつも残っています。 ユカタンのマヤ遺跡では結構手形があるみたい。どのような意味があったのか・・・。 球技場 尼僧院を出てすぐのところにある球技場 2004年は余り修復も進んでなくて、 大ピラミッドや総督の館に通じる道みたいになってたのですが・・・。 2014年は、しっかり修復されていました。10年という時間は大きい。 鳩の家
総督の館 高台の上にある総督の館。ウシュマル最大の建物です。 球技場から階段を登っていくと姿を現します。 この写真だと小さく見えるかもしれませんが、近づくとかなり大きな建物です。 建物の前には大きな広場があり、祭壇上に双頭のジャガー像が置かれていました。
モザイクのアップです。 マヤの人達は太陽の光と影の効果を知り尽くしていたような気がします。
左下 双頭のジャガーから見た総督の館 右下 総督の館の裏手部分。
亀の家
この亀の家付近は球技場・尼僧院・魔法使いのピラミッドがよく見えるので撮影ポイントの一つです。 大ピラミッド 総督の館と鳩の家の間に位置する大ピラミッド。2014年も登ることができました。
写真は大ピラミッド頂上の神殿部分 左下 神殿の角に並ぶチャーク神(横顔) 右下 神殿の壁のレリーフ。ところどころにコンゴウインコが居るんですが分かりにくいかな・・・
ちょっとくどい気もしますが、今度は大ピラミッドからの眺め。 ここからの眺めは亀の家付近以上に素晴らしい。 2004年8月、ジャングルの緑が濃い雨期のウシュマル 2014年3月乾期の終わり。建造物は良く見えますが緑が寂しいかな。 ウシュマルには他にも色々な建造物等があるのですが そろそろタイムアップです。 名残惜しいですが、遺跡入口に戻ることとします。 魔法使いのピラミッドのそばに円柱が印象的な建物があるのが見えました。 地図には書いてなかったけど、綺麗に修復・復元されています。 ウシュマルは3回訪れましたが、ともかく美しい遺跡です。 マヤで一番美しい遺跡はどこかと言われたら ウシュマル・パレンケ・コパンのどれかなんじゃないでしょうか。 でも、ウシュマルがこんなに鳥さん好きだったとは・・・3回目の訪問で初めて気付きました。 美しいウシュマル遺跡ですが・・・ 実はウシュマルにはイグアナちゃんがたくさんいます。 はっきり言って、ごろごろいます。 一見怖いけど、お花食べてたりして、意外とかわいい奴なのです。 イグアナちゃん、実は美味しいという噂です。 観光客は食べちゃいけないらしいけど。 中米の遺跡に戻る 参考文献 マヤ三千年の文明史 日本語版(ボネーキ出版社)メキシコ国立人類学博物館にて購入 古代メキシコ 日本語版(ボネーキ出版社)メキシコ国立人類学博物館にて購入 図説古代マヤ文明(河出書房新社ふくろうの本 寺崎秀一郎著) 世界遺産を旅する11(近畿日本ツーリスト) 週刊世界遺産bR9(講談社) 古代マヤ・アステカ不可思議大全(草思社 芝崎みゆき著) マヤ・アステカ遺跡へっぴり気候(草思社 芝崎みゆき著) マヤ文明(岩波新書 青山和夫著) マヤ文明(中公新書 石田英一郎著) 現地ガイドさんの説明に基づくところが多いです。 |
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