カシュガル 新疆ウイグル西部の中心都市カシュガル シルクロード要衝の地 かっては疏勒と呼ばれました。 2015年5月訪問 写真は街の中心エイティガール・モスク
飛行機が天山山脈から平地に出ると、間もなくカシュガル。 空港から市内までは余り時間がかかりません。 まずはカシュガルの街を散策しました。 中国であることを忘れさせる雰囲気。 この建物、2階はチャイハネ(喫茶店)だそうです。 絨毯といい、スカーフ姿の女性といい、中央アジアの街並みのようです。
通りではスイカを売ってます。おじさんたちの帽子はウズベキスタンのものに似ています。 でも街の標識・看板は漢字。やっぱり、ここは中国。 職人街 大通りから折れると職人街 NHKのシルクロード取材班が名付け親だそうです。 現地ガイドさんによるとカシュガルはシルクロードの時代から商売上手。 多くの職人が店を連ねています。
職人街はモニュメントが置かれたりして結構観光地化が進んでいます。 綺麗な壁の建物が目につくので尋ねたら、ウイグルの伝統工法の建物とのこと。
シルクロードの楽器を売るお店も。 どこか懐かしい音色。右下の楽器は蛇の皮を使っています。
旧市街 道を折れると旧市街に出ました。 最近、急速に整備されているそうですが、路地に入ると昔ながらの街並み。 再び大通りに出て、やっぱり中央アジアだよなあ、と思いつつ散策。 ふたこぶらくだが客待ちをしている広場に出ました。 ここはエイティガール広場。街の中心エイティガール・モスク前の広場です。 エイティガール・モスク 広場に面したエイティガール・モスク クリーム色の外観が柔らかい雰囲気を醸し出しているエイティガール・モスク。 新疆ウイグル自治区最大のイスラム寺院です。
新疆ウイグル最大のモスクだけあって、色々と特徴はあるのでしょうけれど 何より印象的なのがモスク内の緑。 モスク内部に多くのポプラの木が植えられています。 このポプラの木の下もモスクとして使われ、信者が祈りを捧げるのだとか。 地元のおじいちゃんが木陰で一休みしていました。 こんなに緑豊かなモスクは私は初めてです。 砂漠が近いからこそ緑を尊ぶのでしょうか。 気持ちの良い木陰の道を進むと再び門が現れます。 この奥が本来のモスクの建物です。
モスク内部にはイランのホメイニ師から送られた絨毯も飾られていました。 ここはスンニ派、ホメイニ師はシーア派、外交・政治的な意味があったのか・・・。 バザール 街のバザールも訪れました。日曜日に開かれるバザールです。 ドライフルーツはお土産にも良いかも。 バザールで気づくのは女性たちがお洒落なこと。 色鮮やかな布に圧倒されます。日本人は絶対着こなせない鮮やかさ。 この鮮やかさに負けないウイグル女性は凄い。 アパク・ホージャ墓(香妃墓) カシュガル市の郊外、東北5qほどのところにアパク・ホージャ墓はあります。
入口の門楼 入口を入ってすぐにも綺麗な建物がありました。 どうやら幾つもの建物がある陵園となっているようですが まずはアパク・ホージャ墓を見学。 正面から見たアパク・ホージャ墓
アパク・ホージャ墓のすぐ隣に、やはり緑のドームの建物がありました。 ここはアパク・ホージャの父ユスフ・ホージャが布教活動を行った場所だそうです。 陵園内で一番古い建物だそうで「危ない」と言っていました。中には入れません。
細長いモスク モスク内部 入口にあった建物。 やはり壁がなく、天井を多くの柱が支えています。 この建物について尋ねたところ、地元の人たちがお葬式をする場所とのことでした。 日本でいう葬祭場?なんとかセレモニー的な場所のようです。 集団墓地といい、地元の人の暮らしに本当に密着した場所なんですね。
動物市 郊外で開かれる動物市 地元の農民たちで賑わっています。 羊、牛、ラクダ・・・
中国は全土が北京時間 カシュガルでは午後10時でようやく日が暮れます。 北京からの遠さを実感。 シルクロードの遺跡に戻る 中国の遺跡に戻る 参考文献 玄奘三蔵 岩波新書 前嶋信次著 玄奘三蔵、シルクロードを行く 岩波新書 前田耕作著 シルクロード・新疆仏教美術 新疆大学出版社 新疆国寶録 新疆人民出版社漢文発行所 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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