大チョーラ朝寺院群2 チョーラ朝寺院というとブリハディーシュワラ寺院が有名ですが 2004年に世界遺産に追加登録された2つの寺院をご紹介します。 日本ではほとんど知られていませんが、どちらも見事な寺院でした。 2010年8月訪問。 ガンガイコンダチョーラプラム
巨大なナンディだけでなく、巨大な獅子もありました。 人の大きさから、その巨大さが分かると思います。 本堂には信者以外入ることはできません。 しかし、本堂入口付近にも小さなナンディがあって、巨大ナンディ像とのツーショットがかわいい。 中に入れないので外から観光です。 前殿の壁には壁龕に神々の彫刻が彫られていました。 表情の温和さはチョーラ朝の特徴のような気がします。 写真左下はシヴァ神と神妃の合体像。右半身が女性の姿になっています。 踊るシヴァ神。かすかに色が残り、周囲のレリーフも見事です。 本殿の屋根をアップで撮ってみました。 下の方には結構鮮やかな色が残っています。彫刻もびっしり。
確かにブリハディーシュワラ寺院に比較すると外壁の装飾などが華やかです。 ブリハディーシュワラ寺院と比較すると小さいのかもしれませんが かなり大きく、レリーフも美しい寺院です。 何より周囲が芝で整備され、とても気持ちのいい寺院でした。 アイラーヴァテシュワラ寺院 ダーラスラムという町にも世界遺産に登録された寺院があります。 アイラーヴァテシュワラ寺院です。
本堂に昇る階段。綺麗です。 本堂に昇る階段を正面から撮ってみました。本堂は壁のない開放的な造りです(左下)。 本堂の外側の柱に彫られているのはヤーリーという想像上の動物(右下)。 ヤーリーはライオン・象・ワニ・牛・ワシという5つの動物のMIXなのだそうです。 天井のレリーフも見事です。実に繊細な寺院ですね。 柱のレリーフも綺麗。レリーフには幾つかのパターンがあるようです。 ナンディが置かれていました。柱のレリーフの規則性や天井の美しさも分かりやすいかと思います。
下の写真は本殿の裏から見たところ。 壁のある本殿と前室の外壁は美しい彫刻などで飾られています。 外壁には美しい彫刻だけでなく、ところどころに色も残っていました。 壁画も残っていました。かってはかなり華やかに彩られていたのでしょうね。 階段のレリーフには山車を引く象以外のものもありました。 左下の象を飲み込むライオンは仏教をヒンズーが追い払ったことを示しているのだそうです。 基壇部分のレリーフにも面白いものがあります。 左下の踊り子は左右と上に足が6本あります。動きの激しさを表現しているのでしょうか。 右下は妊婦と助産婦だそうです。 寺院の入口は小ぶりの塔門になっています(左下)。 面白いのは周壁。壁の上に何か載ってると思ったら、ナンディでした(右下)。 実に美しく見どころの多い寺院でした。 世界遺産に追加登録されたというのも納得。 おそらく日本では余り知られていない寺院だと思いますが 小さな町に素晴らしい世界遺産があるというのがインドの奥深さでしょうね。 南アジアの遺跡に戻る 日本では余り知られていないようで、ほとんど文献がありませんでした。 現地ガイドさんの説明に基づいてまとめています。 |
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