大チョーラ朝寺院 ブリハディーシュワラ寺院 中世南インドを支配したチョーラ朝 チョーラ朝寺院の最高傑作とされるのがブリハディーシュワラ寺院です。 チョーラ朝の寺院として最初に世界遺産に登録されました。 2010年8月訪問 写真は本殿とナンディ堂
入口は比較的シンプルですが、上にはシヴァ・ファミリーが彫られていました(左下)。 中央にはシヴァ神と妻パールヴァティ、左にガネーシャ、右にスカンダ。 塔門にはびっしりと神々が彫られています(右下)。 シヴァやクリシュナが彫られていました。 最初の塔門を抜けると、再び塔門が現われます。 最初の塔門よりは、やや小さな塔門ですが、こちらも彫刻がびっしりです。 入口の左右には巨大なドゥヴァーラバーラ(守門神)。 屋根に彫られたガネーシャや象に乗るインドラ神などが印象的でした。 この2つ目の塔門の前で靴を脱がなくてはなりません。 靴置き場に靴を預けて、2つ目の塔門をくぐると本堂や多くの祠堂が現われます。 写真左が本堂。中央がナンディ堂。右はパールヴァティ堂。 境内が広すぎて、写真ではちょっと建物の大きさが分かりにくいですが、ともかく大きい。 ちょっと角度を変えて本堂とナンディ堂を撮ってみました。 ナンディ堂 ナンディはシヴァ神を祀る本堂を向いています。高さ3m、長さ6m。 インド最大のナンディは25トンもある1つの岩から彫られているそうです。 柱や天井も綺麗。 本堂
入口付近のレリーフ。 インド特有の妖艶さが見られず、柔和な表情が印象的。 本堂から時計回りに散策してみました。 寺院の外壁には、かすかに色も残っています。 本殿を下から見上げてみました(左下)。 入口方向を見ると前殿の大きさがよく分かります(右下)。 屋根は水平層が13段重ねられています。 シヴァ神の住居であるヒマラヤのカイラーサ・ナータ山を模したものなのだそうです。 ガネーシャ堂 本堂の左後方に小さな堂があります。 覗いてみたら、見事なフラスコ画が残っていました。 右下の孔雀に乗っているのはスカンダ。 スカンダ堂 本堂の右後方に、かなり立派な建物がありました。
入口の階段のレリーフも見事です。 スカンダ堂の前殿と思われる建物です。柱が見事なので近寄ってみました。 中には入れないのですが覗いてみたら余りに色鮮やかで美しいのにびっくり。凄いです。 回廊 寺院を囲む周壁は回廊になっていて、信者が奉納したリンガが並んでいます。 壁画は16世紀のものということですが、創建当時の古い壁画も見つかっているそうです。 パールヴァティ堂 本堂の周りをぐるりと回って、本堂の右隣にあるパールヴァティ堂に来ました。 パールヴァティはシヴァ神の妻です。 ここも美しい。入り口の柱からして見事です。 この堂は現在も信仰の対象となっています。 柱などに残る色が、なんとも言えない雰囲気を出しています。 柱にあった女性像。長い髪には意味があるのでしょうか。 柱や天井・壁の色が綺麗。 巨大な本堂と美しい周囲の堂。 南インドの世界遺産は、余り日本では知られていませんが凄いです。 チョーラ朝の世界遺産は他にもあるので別にまとめました。 大チョーラ朝寺院群(アイラーヴァテシュワラ寺院等) 南アジアの遺跡に戻る 参考文献 世界遺産を旅する8(近畿日本ツーリスト) 現地ガイドさんの説明をもとにまとめています。 |
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