エル・ブルホ トルヒーヨから北に車で1時間強 サトウキビ畑を抜け、海岸沿いの砂丘地帯に出ると3つのワカがあります。 ワカ・パルディーダ、ワカ・カオ・ビエホ、そしてワカ・プリエッタ。 この3つのワカを総称してエル・ブルホと呼びます。 2011年9月訪問 写真は最大の見どこであるワカ・カオ・ビエホ
ワカ・パルディーダ ワカ・パルディーダのパルディーダとは「分かれている」という意味。 文字通り、真ん中で2つに分かれています。 これは元々分かれていたわけではなく、スパイン統治時代に壊されてしまったもの。
ワカ・カオ・ビエホ エル・ブラホで最も見ごたえがあるのが、ワカ・カオ・ビエホ。 ここでは貴重な発掘が相次いでいます。
それにしても、ここの壁画は綺麗です。 左下にはモチェの最高神・創造神であるアイ・アパエックが描かれています。 右下はマンタや海鳥・イグアナ?などを様式化したもののようです。 抽象画のようですね。 近寄ってアップで撮ってみました。
更にワカを登って行くと、幾つかの部屋があります。 壁画も数多く残っていました。 下は最高神アイ・アパエックの壁画(左)と、その復元図(右)。顔の周囲はヘビ。 アイ・アパエックの耳は8の形で描かれることが多いようです。 この壁画も美しい。 これらのレリーフは壁に絵を描いてから削って作るのだそうです。 こちらは犠牲者の首を持つデカピタドール。 クモの姿です。クモは最高神の1番弟子なのだとか。
ワカ・カオ・ビエホの上から見た景色 海のそばにワカ・パルディーダ。近くに博物館が見えます。 なんとも荒涼とした風景です。 この遺跡は全く情報がない状態で訪れました。 それだけに驚きました。 荒涼とした風景と美しい壁画。 そして、残酷だけれど切実であったのだろう儀式。 印象に残る遺跡でした。 南米の遺跡に戻る 参考文献 古代アンデス 神殿から始まる文明(朝日新聞出版・大貫良夫/加藤泰建/関雄二 編) 沈黙の古代遺跡 マヤ・インカ文明の謎(講談社+α文庫・増田義郎監修・クォーク編集部編) 黄金王国モチェ発掘展(TBS) 参考文献が少なく、基本的に現地ガイドさんの説明を紹介しています。 今後、発掘調査が進めば、全く違う事実も出てくるかもしれません。 |
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