シカン 北ペルーのチクライヨ郊外、レチェ川流域に栄えたシカン。 山のような巨大なワカがいくつもあります。 1991年、日本の島田教授によって黄金の仮面が発見され話題となりました。 2011年9月訪問 写真は黄金の仮面が発見されたワカ・ロロ
シカン博物館
島田教授が発掘した東の墓の復元
こちらは西の墓と呼ばれる墓の復元
博物館には付近のワカで発見された壁画のレプリカもありました。 下はチュトゥーナというワカの壁画。波の間に生贄の首とトゥミを持つナイムラップ
シカン博物館では良いトゥミの写真が撮れなかったので・・・ 小さな博物館で紹介されていたトゥミの写真です。 これで実際に切れたのかは疑問です。儀式用・儀礼用のものなのでしょうね。 シカン博物館を進むと照明を落とした暗い部屋に出ます。 TBSの間と呼ばれる貴重品を展示する部屋です。 いきなり輿に乗った人物が現われて驚きますが、これは王の復元模型。 王は金の冠を被り、金の大きな耳輪をし、金の首飾りや金の鼻飾りを付けています。 おまけに乗っている輿も金で飾られていました。 TBSの間、最大の見どころは島田教授が発見した朱を塗られた黄金仮面。 発掘後、再構成されたものです。 高さは110cm、幅60cm、総重量は2,5sもあるそうです。
黄金の仮面の他にもシカンのエリート達の冠などが展示されていました。
こちらも見事な冠と耳飾り。冠の装飾は良く見ると波のようです。 金の浮彫も見事ですが、円形の飾りが細い金具で揺れるように付けられてるのも凄い。 金製品の飾りや、金のコップ
博物館の出口にも、付近から発見された壁画のレプリカが飾られていました。 右下の壁画は後のチムー時代のドラゴンのワカの絵柄と似ている気がします。 シカンも不思議な文化です。 遺跡自体は泥の山ですが、博物館が工夫されていて面白い。 今後の発掘調査が楽しみです。 南米の遺跡に戻る 参考文献 古代アンデス 神殿から始まる文明(朝日新聞出版・大貫良夫/加藤泰建/関雄二 編) 沈黙の古代遺跡 マヤ・インカ文明の謎(講談社+α文庫・増田義郎監修・クォーク編集部編) 参考文献が少なく、基本的に現地ガイドさんの説明を紹介しています。 今後、発掘調査が進めば、全く違う事実も出てくるかもしれません。 |
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