カバー ウシュマルから18キロほどのところにあるカバー遺跡 下の写真のようにチャーク神の顔で埋め尽くされたコッツ・ホープ(仮面の神殿)で有名。 2002年12月、2004年8月、2014年3月訪問 写真はコッツ・ホープの壁を埋め尽くすチャーク神の顔。2004年8月撮影 ![]() 特に記載のない写真は2014年3月のものです。
国道で車を降りると、すぐに遺跡入口。 遺跡入口を入ると2つの建造物が目に入ります。 右の丘の上にあるのがコッツ・ホープ(仮面の神殿)、左奥が宮殿です。 ![]()
まずは遺跡のメイン、コッツ・ホープを目指します。
基壇を登ると正面奥がコッツ・ホープ(仮面の神殿)。手前は広場となっています。 ![]() この広場には2つ見どころがあります。 1つは先ほど書いたチュルトゥン。 左下の円形のものがクルトゥク上部。右下はウシュマルにあったチュルトゥンの説明図
もう1つの見どころが神殿前の祭壇。美しいマヤ文字が残っています。
コッツ・ホープに近づく前に右手を見たら・・・・神殿跡でしょうか。 広場には修復を待つのか石片が並べられていました。 ![]() コッツ・ホープ(仮面の神殿) さて、いよいよカバー遺跡のメインであるコッツ・ホープです。 下の写真は2004年8月撮影 ![]()
これはメキシコシティの国立人類学博物館に展示されているコッツ・ホープのチャーク神 本来の姿が良く分かります。不思議な綺麗さです。 壁面全てが、このような保存状態の良いチャーク神で覆われていたら・・・。 ![]()
それにしても、ここまでチャーク神の顔で埋め尽くすとは・・・
チャーク神以外のデザインも見逃せません。 2つの紐がからまっているようなのは蛇 ジグザグ模様は太陽、そして花びら ![]() チャーク神を堪能したので神殿裏に向います。 途中で咲いていた花(左下)と、かすかに頂上が見えたグラン・ピラミッド(右下)
神殿裏側 この神殿、裏に廻ると表情が一変します。 ![]() チャーク神の姿が綺麗に消えました。 下部は抽象的なモザイク模様で覆われていますが、上には人物像が置かれています。 支配者の像なのでしょうか。 ![]() なかなか力強い男性像です。 後ろの壁のレリーフが綺麗。羽根でしょうか。羽毛のあるヘビ? ![]() 実は、この像がカバー遺跡の名前の由来となっています。 カバーとは「力強い手」という意味。 この像の手、欠けているのか・・・。奇妙な形です。 かっては蛇を持っていたという説もあるそうです。
神殿にはレリーフもありました。戦闘シーンのようです。
宮殿 宮殿はコッツ・ホープ(仮面の神殿)に隣接した一段低い場所にあります。 ![]()
宮殿から見た風景 コッツ・ホープの他にも多くの未修復の建造物があります。2002年12月撮影 ![]() 宮殿前の広場を抜けて遺跡入口に戻ります。 後ろから見たコッツ・ホープ(左下)と横から見たコッツ・ホープ(右下)
遺跡東側を見たところで、今度は道路の反対側に渡って西側を歩きました。 ジャングルの中、日陰が多いのが助かります。 建造物の跡らしきものはたくさん残っていますが修復はいつになることやら・・・(左下)。 途中、ちらりとグラン・ピラミッドが木々の間から見えました(右下)。
しばらく歩くと、門が見えて来ました。 ![]()
ウシュマル観光のついでに是非足を延ばした方がいい遺跡です。 修復が進んだら、凄い都市が現れるんじゃないでしょうか。 中米の遺跡に戻る ![]() 参考文献 マヤ三千年の文明史 日本語版(ボネーキ出版社)メキシコ国立人類学博物館にて購入 古代メキシコ 日本語版(ボネーキ出版社)メキシコ国立人類学博物館にて購入 図説古代マヤ文明(河出書房新社ふくろうの本 寺崎秀一郎著) マヤ・アステカ遺跡へっぴり紀行(草思社 芝崎みゆき著) 現地ガイドさんの説明に基づくところが多いです。 |
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