テオティワカンと博物館 メキシコ屈指の大遺跡であるテオティワカン 博物館に展示されている出土品等もかなりの数です。 国立人類学博物館のテオティワカン室と壁画博物館を紹介します。 写真は人類学博物館テオティワカン室に復元されたケツァルコアトル神殿 国立人類学博物館テオティワカン室 メキシコシティの国立人類学博物館テオティワカン室には重要な出土品が展示されています。 2003年1月、2014年3月 テオティワカンとマヤ世界
チャルチウトリクエ女神
太陽の円盤 こちらは太陽のピラミッド前の広場から発見されたもの。太陽の円盤と呼ばれています。
シベ・トテック像
怖い神様ばかりではありません。 かわいい鳥や巻貝もありました。 テオティワカンの壁画
テパンティトラ神殿の壁画は大きなもので、全体を撮るのは大変です。 博物館の電灯が光ってしまって青く写ってしまったのが残念ですが・・・ 右の写真では下壇中央に青い山のようなものが写っていますが、これは水の吹き出す泉のある聖なる山。 テオティワカンから北の地平線にぼんやりと現れるセロ・ゴルド山から画想を得たのではないかとのこと。 トラロックの天国で描かれている人達の姿をアップで撮ってみました。 白い吹き出しみたいのは声を出していることを意味しています。踊ってるの?遊んでるの? 右上の方に球技のゴール・マーカーのようなものも描かれています。 横たわる形で描かれているのが分かるでしょうか。人々は棒のようなものを持ってます。 テオティワカンの球技はマヤとはだいぶ変わっていたようです。 左下はちょっと不穏。4人がかりで手足を持って何をするのか・・・ 右下 水遊びをしている人々のように見えます。蝶が飛んでます。
トラロックの天国の近くには、こんな神もいるんだけど(壁画博物館のレプリカ) いくらなんでも、これが女神とは思いたくない・・・。トラロックですよねえ。 う〜〜ん。 テオティワカンの大女神と言う割には、紹介されている絵がなさすぎる。 下の壁画などは蜘蛛女として紹介されているイラストにそっくりなのですが・・・ 蜘蛛女は「口に蜘蛛の牙とヒゲがある」ということです。さて。これがそうなのか、違うのか。 こちらは種を蒔く神官。テオティワカンでは似た壁画が多いです。豊作祈願でしょう。 こちらは丸メガネ・ゴーグルを付けているのでトラロックだと思います。 神殿の復元もされていました。 この神殿はジャガー尽くし。上段は擬人化したジャガー、下段もジャガー。 テオティワカンのマスクと壁画。 手が生えていたり、奇妙過ぎる壁画です。 テオティワカンは実に多様な顔を持っていたような気がします。 壁画博物館 テオティワカンの月のピラミッドの裏手に壁画博物館があります。 月のピラミッドから徒歩15分程度。 ここにはオリジナルの壁画も展示されています。 2014年3月訪問 写真は博物館入口に展示してあった壁画。オウムでしょうか。 足跡みたいのが、いっぱい描かれているのも気になります・・・。 これは・・・ジャガーじゃないですよね?尻尾の形からするとハナグマ??? これは抽象画のようで美しいですが、羽毛のあるヘビのような気がします。 真ん中が頭じゃないでしょうか・・・。目があって、ヘビの横顔のような・・・。 それにしても、綺麗。多様な色を使っていたんですね。 これは種を蒔くトラロック。 美しい壁画がありました。解説文によるとジャガーが描かれているそうです。 左下 蝶や鳥が舞い、小さな人間の姿も見えます。 右下 ジャガーがいるそうです。青い線がジャガーのラインのようですが・・・。 ただテオティワカンでは蝶や鳥が舞い踊るのが楽園とされていたような気がします。 今度は建物の壁画です。 それだけでなく建物の上に目がたくさんあるように見えます。 解説文を自動翻訳したら「水の眼」となりましたが・・・。 「神話上の動物」と言われる壁画。 これを見たくて壁画博物館に来ました。 壁画の全体像です。大きい。かなり後ろに下がらないと撮れません。 この壁画の前には解説文ではなく立体模型が置いてありました。下の写真がそれです。
壁画の部分をアップしてみました。 とても不思議。とても美しい。 部屋ごと再現しているものもありました。 黒が基調でシック。 左側にはジャガー?(黒ぶちの犬?) 右側には鷲? 正面の鷲?の部分をアップにしてみました。かっこいい。 戦士か神官か。人物像も多いです。ちょっと漫画みたいなかわいい顔立ち。3頭身? かわいいものも多いですが、全く訳が分からないものも・・・ 左下 手と動物の首が出ています。これは何?? 右下 大きな頭飾りの下は仮面を付けているのでしょうか・・・ このように不思議な壁画も・・・。 背景には花が咲き、鳥や蝶が舞っているのですが、この不思議な人物は神官?神? 顔の付近をアップにしてみました。腕や頭に鳥の頭と羽根がたくさん付いてます。飛んでる? 壁画以外に土器なども幾つか展示されていました。 左下 頭飾りも美しい人物像。骨壺の蓋だそうです。 右下 この人を馬鹿にしたような丸メガネはトラロック。これを拝んでいたのか・・・。 葬祭用のマスク。 蝶のような形の鼻飾りがありますが、 これは魂が口から出ていかないようにしたものだそうです。 テオティワカンの遺跡は圧倒的な存在感ですが 博物館巡りをすると違う一面が見えて来るような気がします。 かっては綺麗な神殿が幾つも建ち並ぶ華やかな都だったんでしょうね。 テオティワカン遺跡を見る 中米の遺跡に戻る 参考文献 メキシコ国立人類学博物館 日本語版(ボネーキ出版社)メキシコ国立人類学博物館にて購入 古代メキシコ 日本語版(ボネーキ出版社)メキシコ国立人類学博物館にて購入 図説メキシコ(河出書房新社ふくろうの本 宮本雅弘編・写真) 世界の神話百科アメリカ編(原書房 D・M・ジョーンズ B・L・モリノー) 古代マヤ王歴代誌(創元社 中村誠一監修) 古代マヤ・アステカ不可思議大全(草思社 芝崎みゆき著) マヤ・アステカ遺跡へっぴり気候(草思社 芝崎みゆき著) マヤ文明(中公新書 石田英一郎著) 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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