国立考古学民俗学博物館 諸国の歴史 博物館にはグアテマラ各地のマヤ遺跡の出土品が数多く展示されています。 訪れるのが困難なマヤ遺跡の歴史を博物館の展示品でまとめました。 写真はピエドラス・ネグラスの玉座 2012年5月博物館訪問 ピエドラス・ネグラス ピエドラス・ネグラスはウスマシンタ川流域有数の都市です。 メキシコとグアテマラの国境近くに位置し、 近くのヤシュチランと長年に渡り抗争を続けました。 ヤシュチラン王を捕虜とするピエドラス・ネグラス王(石板12)
石板2
石碑40(746年)
この支配者7の時代はピエドラス・ネグラスの芸術が花開いた時期と言われています。 下は玉座。古典期マヤで最も美しい玉座と言われています。 玉座の脚、天板には碑文が刻まれ、 背もたれは巨大な仮面を表わしているのだそうです。 そして、その目の部分には2人の人物のレリーフ。 支配者7の両親ではないかとのことですが・・・どちらが母親だろう? 戦勝記念の石碑も残っていました(石碑12)。 792年と794年の対ポニナー戦の勝利を記念したものだそうです。 なかなか美しい石碑なので、近くに寄って撮ってみました。
ボナンパクの壁画を思い起こさせるようなレリーフです。
石板3
ドス・ピラス
石碑11 ナランホ ナランホはグアテマラとベリーズの国境近くの遺跡です。 ティカルとカラコルの中間に位置していました。 ナランホはティカルとカラクムルの抗争に巻き込まれたのか、一度は滅んだ国です。
王国の歴史を知ると石碑が一層素晴らしく見えて来ます。 遺跡にも行ってみたいし、博物館も再び訪れたい。 中米の遺跡に戻る グアテマラの遺跡に戻る 参考文献 古代マヤ王歴代誌(創元社 中村誠一監修) ナショナルジオグラフィック日本版・2007年8月号 マヤ文明(岩波新書 青山和夫著) 古代マヤ・アステカ不可思議大全(草思社 芝崎みゆき) |
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