ダルマチア地方 アドリア海の海洋貿易で栄えた 中世の風情を残す幾つもの港町 ベネツィアと戦い、その支配に入った地方 2019年10月訪問 写真はザダル旧市街のメインゲート
内陸のプリトヴィッツェ国立公園からダルマチア地方へ移動します。 南北に走るヴェルビト山脈の長いトンネルを越えると景色が一変しました。
かってダルマチアの州都だったこともあるザダルを目指します。 朝の8時にプリトヴィッツェのホテルを出て、ザダルに着いたのは10時過ぎでした。 ザダル
ツアーで訪れたので夕日は楽しめませんでしたが、 歴史ある町なので旧市街には見どころがたくさんあります。 フォーラム
ローマ時代の柱は旧市街に2本あって、もう1本は別の広場にあります。 恥の柱の裏手にローマ時代の出土品が並べられていました。 フォーラムの別の場所で発見されたものだそうですが、置かれている場所は古代に羊を捧げた場所。
聖ストシャ大聖堂
ロマネスク様式の正面入口 入口上部は聖母子のレリーフ 左右の入口も素朴で素敵でした。
ナロドニ広場 市庁舎や裁判所が並ぶナロドニ(人民)広場。時計塔が素敵です。 ナロドニ広場を真っ直ぐ進むとベネツィア時代の城壁に近づくのですが その手前にフォーラムから移されたローマ時代の柱が立っています。 このあたりはローマ時代の城壁と中世の城壁があった場所でした。
公園から見下ろすベネツィア時代の城壁と「陸の門」 ザダルの町は半島に築かれています。ベネツィア時代、半島の付け根に「陸の門」が築かれました。
昼食後、ザダルの町を離れました。 海の中に生け簀が見えます。 実はザダルでは天然のマグロを生け簀で大きく育てて日本に輸出しているんです。 そういえばスーパーで「クロアチア産」マグロを見かけますよね。 クロアチアでは昔はマグロを食べなかったんですって。 次の訪問地シベニクまではザダルから車で南に約1時間半でした。 シベニク
次の訪問地トロギールまでは車で約1時間。 着いたのは夕刻でした。 トロギール
トロギールを出たのは月が上る頃 40分くらいでスプリットのホテルに到着した時は既に真っ暗になっていました。 スプリット
クロアチア第2の街だけあって、とても賑わってます。 朝から半日スプリットを観光して、昼食後、ドゥブロヴニクに向けて出発。 スプリットを出てからしばらく南に走ると水と緑の豊かな場所に出ました。 クロアチア屈指の農業地帯であるネレトヴァ川河口のデルタ地帯です。 ドゥブロヴニクに行くにはボスニア・ヘルツェゴビナの港町ネウムを通らないといけません。 更に南下してボスニア・ヘルツェゴビナの国境を目指します。 海上の島や半島を眺めていたら、はるかかなたの海上に工事現場が見えます。
国境越え ボスニア・ヘルツェゴビナのネウムの町
ストン
10月の塩田 塩田を説明する写真が展示されていました。
マリ・ストンの町で夕食のカキ料理を味わい、ドゥブロヴニクに向かいました。 ストンのカキは小ぶりで、貝殻も丸い。 ドゥブロヴニクまでは1時間程でした。 ドゥブロヴニク
最終日、ドゥブロヴニク空港からクロアチアを離れます。 空港に向かう途中のビュー・ポイントから見たドゥブロヴニク これが見納めと思っていたら なんと飛行機からもドゥブロヴニクを見ることができました。 ロクルム島とドゥブロヴニクの街が小さく見えます。 ダルマチア地方は魅力的な町が幾つもあります。 ドゥブロヴニクが有名ですが他の街も素敵な街ばかりでした。 クロアチアの遺跡に戻る イタリアと周辺の遺跡に戻る 参考文献 21世紀世界遺産の旅 小学館 図説バルカンの歴史 芝宣弘著 ふくろうの本 河出書房新社 バルカンを知るための66章 芝宣弘著 明石書店 るるぶ クロアチア・スロヴェニア 基本的には現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 |
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