ナーランダ ラージギルの北約17キロの地にあるナーランダ。 お釈迦様の一番弟子舎利弗(サーリプッタ)の故郷です。 玄奘も学んだ当時世界最大級の大学跡が発掘・修復されています。 2012年12月訪問 写真は寺院跡から見た僧院方向 ![]()
遺跡公園の真ん中あたりに地図がありました。 ![]() ナーランダの見どころは大きく3つに分けられます。 1つは建ち並ぶ僧院跡。この地図で手前にずらりと並ぶのが僧院跡です。 1つは舎利弗のストゥーパ。光ってしまって分かりにくいですが写真の左上部にあります。 そして、寺院。僧院の上に3つ大きな寺院並んでいます。特に右上の寺院は保存状態が良いです。 僧院跡 遺跡入口を入ってすぐには僧院跡が並びます。 左下の写真は入口付近。建ち並ぶ僧院がまるで城壁のようです。 イスラム教徒がここを攻めたのも城壁と間違えたからとも言われています。 右下の写真は入ってすぐの場所にある階段。結構、登ったり下りたりが多い遺跡です。
玄奘三蔵の瞑想部屋と言われる瞑想をするための小部屋が付いた部屋(左下)。 図書館跡は壁が厚い。イスラムによって3か月に渡って蔵書が焼かれたと言います(下中央)。 排水の設備もばっちり(右下)。
舎利弗のストゥーパ ![]()
ここで、おまけです。翌日行ったパトナの公園に展示されていたナーランダの写真。 左下は発掘が始まった当時の様子。舎利弗のストゥーパが小山のように残るだけです。 ツアーに30年前にナーランダに来たという人がいましたが、当時は単なる丘だったのだとか。 右下は逆光でなければこう見えたであろう舎利弗のストゥーパと奉納塔の姿。
ぐるりと廻りこんで来ました。こっちからだと良く見えます。 ![]()
寺院跡 ![]()
上の写真の寺院周辺に置かれていた奉納塔に刻まれたお釈迦様の一生(左下)。 近くの別の小さな寺院跡には千体仏が残っていました(右下)。
ナーランダの遺跡で発掘されているのは、実はごく一部と言われています。 現在の村の施設が色々と建ってしまっているので、十分な発掘ができないんだとか。 それでも十分大きな遺跡で、かなり見ごたえがあります。 生誕の地(ルンビニ) 故郷(カピラヴァストゥ) 成道の地(ブッダ・ガヤー) 初転法輪(サールナート) 伝道の地・王舎城(ラジギール) 伝道の地・祇園精舎・舎衛城(サヘート・マヘート)と奇跡の地(サンカーシャ) 釈尊最後の旅(ヴァイシャーリー〜クシナガラ) 南アジアの遺跡に戻る ![]() 参考文献 「仏陀誕生の地 ルンビニは招く」(パサンダ・ビダリ著) 「ブッダの生涯」(新潮社とんぼの本 小林正典・三友量順著) 「釈迦と十大弟子」(新潮社とんぼの本 西村公朝著) 「ブッダの生涯」(創元社「知の再発見」双書 ジャン・ボワスリエ著) 「原始仏教」(NHKブックス 中村元著) 「原始仏典」(ちくま学芸文庫 中村元著) 「『ブッダの肉声』に生き方を問う」(小学館101新書 中野東禅著) 基本的には添乗員さんの説明を元にまとめています。 |
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