サヘート・マヘートとサンカーシャ かってのコーサラ国だったシュラヴァスティにサヘート・マヘートはあります。 サヘートは祇園精舎、マヘートは王国の都だった舎衛城の跡です。 サヘート・マヘートと奇跡の場所サンカーシャをまとめました。 2013年1月訪問 写真はサヘート(祇園精舎)の香堂跡 サヘート(祇園精舎)
サヘート(祇園精舎)の跡は広い遺跡公園になっています。 入ってすぐ左手に12世紀の僧院跡がありました。 インドで仏教が滅ぶ寸前の僧院です。 遺跡公園内は多くの建物が残りますが、まずは見どころを廻ることになりました。 これはアーナンダの菩提樹と呼ばれる菩提樹
遺跡公園の北側には大切な場所が数多くあります。 ここは香堂跡。香堂というのはお釈迦様が生活をなさった建物を言います。
香堂から下を見下ろしてみました。 向かいの建物には説法台と呼ばれる四角い壇が残っています。 お釈迦様は香堂で生活して、向かいの建物で説法をしたのだとか・・。 向かいの建物を撮ってみました。 真ん中左寄りに四角い壇のようなものがあるのですが分かるでしょうか。 四角い壇が説法台。手前にある丸いのはストゥーパの跡です。 もっとも、この建物も4世紀から6世紀にかけてのもの。 公園の一番北まで来ました。 香堂付近を振り返って撮った景色(左下)と、一番北にある建造物(右下)。 この一番北にある建造物(僧院)の場所で、阿弥陀経が説かれたとも言われているそうです。 一番北側から左に折れると日本の関西大学の発掘現場があります。 ここも僧院のようですが、奥に池があるのだとか。スダッタ長者が寄進した池かもしれません。 祇園精舎に着いたのは夕方だったので、残念ながら観光は駆け足です。 非常に整備された公園で、ストゥーパの跡らしきものや建物の跡が残っているのですが・・・。
マヘート(舎衛城) 夕暮れが迫っていたことから、サヘート(祇園精舎)から大慌てでマヘート(舎衛城)へ。 当時の二大国コーサラ国の都なので、城壁とか残っているのかと思ったら2つのストゥーパを見学です。 このストゥーパ、向い合って建っていて、左下がスダッタ長者屋敷跡、右下がアングリマーラのストゥーパ。
こちらはアングリマーラのストゥーパ。夕陽で赤く染まっています。 ここでこの日の観光はタイムアップ。遠くに新しい仏塔が見えます。 翌朝向かったのは、お釈迦様が奇跡を起こしたというストゥーパ。 オーラジャハール仏塔といいます。
お釈迦様が奇跡を起こした場所では実に美しい朝日を見ることができました。 朝日を映しているのはラムテ川。 ここからは、今度はお釈迦様が天界から降りて来たという場所・サンカーシャに大移動です。 サンカーシャ近くのホテルに着いたのは夜の7時。車で約12時間かかりました。 サンカーシャ マヘートから何キロ離れているのか。 ここがお釈迦様が天界から降りて来たと伝えられる場所です。
アショカ王の石柱のすぐそばに小さな社があり、中に綺麗なレリーフがありました。
なんでお釈迦様はマヘートから、とってもとっても離れたサンカーシャに降りて来たんでしょう。 もう少し、近い所に降りてくれば良かったのに・・・と正直、思いました。 祇園精舎は、もっとゆっくりしたかったなあ。 生誕の地(ルンビニ) 故郷(カピラヴァストゥ) 成道の地(ブッダ・ガヤー) 初転法輪(サールナート) 伝道の地・王舎城(ラジギール) 大学(ナーランダ) 釈尊最後の旅(ヴァイシャーリー〜クシナガラ) 南アジアの遺跡に戻る 参考文献 「仏陀誕生の地 ルンビニは招く」(パサンダ・ビダリ著) 「ブッダの生涯」(新潮社とんぼの本 小林正典・三友量順著) 「釈迦と十大弟子」(新潮社とんぼの本 西村公朝著) 「ブッダの生涯」(創元社「知の再発見」双書 ジャン・ボワスリエ著) 「原始仏教」(NHKブックス 中村元著) 「原始仏典」(ちくま学芸文庫 中村元著) 「『ブッダの肉声』に生き方を問う」(小学館101新書 中野東禅著) 基本的には添乗員さんの説明を元にまとめています。 |
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